まだまだ忘年会

本日は、会社の忘年会がありました。中国は旧正月を祝いますので今はまだ年末、新年会ではなくて忘年会です。もっとも、うちの会社は新年会兼忘年会、といった位置づけのようでしたけどね。
まだまだ、会社が行うこういった行事は従業員みな楽しみにしているようで、聞いた話だと、この忘年会がしょぼいと正月に故郷に戻ってそのまま会社を辞めて転職してしまう人がいるとか。忘年会の規模・豪華さで会社自体の将来性なんかを計っているんですね。
日本でも、私が会社に入ったばかりのときは、まだ会社で行事を企画し皆で参加する雰囲気がごくわずかに残っていたように思います。でも個々人でいろいろ楽しみも増えてきたためか参加する人も少なくなってきてるし、そういう企画自体が減っていますよね。これも時代なのかなと思います。中国もあと40年もすれば似たようになるのかもしれません。

んで、いろいろと中国の宴会の恐ろしさは伺っていましたし、以前に出張に来た時も工事業者の宴会に参加しましたのでその片鱗は味わっておりましたが、怖いのは白酒の一気飲み。どういう理屈かよく分からないんですが、勧められたら一気飲みしなくてはいけない。断ったら「勧めた俺の面子をつぶす気か」となるそうで。あまりそういうこだわりは女性には感じないのですが、こういう思考は男のみ、なのかなぁ。本当かどうかは知りませんがインドでも男たる者辛いカレーを食べられなくては恥ずかしい、みたいなことを聞いたことあります。世界中どこにいっても男はバカですな。

んで、白酒はかなりアルコール度数の高い酒で50度以上のものも多いです。小さめのグラスで何度も乾杯します。香りはいいのですが、正直、酒が苦手な自分はろくに飲めません。私は一杯飲み干すと死にます。たぶん。
製造部ともなれば皆が注ぎにくるので応戦しなくてはならないのですが、自分の仕事の関係は比較的おとなしい連中が多かったためか、または飲ませようとするタイプが自家用車で来ていたためか、あまり無茶に自分に飲ませにくることはありませんでした。相手が白酒ではなくノンアルコールだったので、こちらも白酒ではなくビールで応戦していましたが、中国のビールはアルコール度数が低いのでなんとかなりました。ただ隣のテーブルはそれこそ白酒の空瓶が何本も転がるかなりカオスな状況だったり。テーブルによって差が激しいです。

とはいえ実際のところは日本人の宴会ほどに無理強いして飲ませる人はむしろ中国のほうが少ないという印象です。飲めないことをちゃんと示しておけば、最初から注ぎにこないように気を付けてくれるところがあります。面子を潰されないように最初から注がない、ってほうがよっぽど紳士的ですよね。日本ではパワハラまがいで無理に飲ませてアルコール中毒になることなんかが多いですからね。だから、一部の酒癖の悪いひとはともかくとして、べろんべろんに酔っぱらう人は少ないです。

一応、対策として少し厚着していったりしましたが(万が一、動けなくなって路上に放置されたら凍死するかもしれないし)普通にお開きになりましたので、その後で今度の自分の担当する製品を売ってくれることになっている営業のKさんに誘われて二人で少しだけ飲みました。昔一緒に仕事したこともあり、私が南通にくるにあたり生活や仕事は大丈夫かとちょっと心配してくれていたようです。いろいろとこちらでの暮らし方について自分の体験を教えてくれました。気を使ってくれて本当にありがたいことですね。
その後なんとかタクシーで帰宅。自分一人でタクシーに乗るのはまだ2回目。歩いて10分ぐらいに大きな目印があるのでそこまでは普通に伝わるし連れて行ってくれますが、道の名前とか場所の説明とかもう少しまともにできるようにならないとね。