初めてのLANケーブル作成

さて、荷物も届き暮らす環境が整ってきたけれど、無線LANの電波が弱いのは戴けない。

写真のように各部屋の壁には立派なLAN用のコネクタがちゃんとついているんだけど、そのうち末端にコネクタが繋がっているのはわずか一か所、残りの4か所はコネクタが取り付けられていないので接続ができない。
有線で繋がらないので、無線ターミナルを遠くの部屋に置かねばならず、電波状態が悪くなる、というなんとも情けない状況。

幸い、壁の中に配線自体は行われているので、線の端っこにコネクタを取り付ければいいだけです。というわけで仕方がないので、会社のIT担当からコネクタ数個をもらい、専用圧着工具を借りてきました。

まだ機会がなく自分でやったことはないけれど、まあなんとかなるんじゃないかな、と思いまして。とにかく無いものは自分でなんとかするしかないですもんね。

そんなわけで休日の昨日に、荷物片付けたあとで実施してみました。
さて、こういうことは下調べが肝心。まずネットで接続線の規格を確認します。

「LANケーブル」「自作」「規格」とかのキーワードで引っかかったページの中でわかりりやすかったwebページとしては

LANケーブルの仕組みを理解して自作せよ

などかな。これにより、各配線の色分けと接続パターンがわかりました。ふむふむ、規格名称としては「T568」でさらにA結線とB結線があるのか。両端とも同じタイプならばストレート、両端が異なるタイプならばクロスケーブルになる、と。

というわけなので、壁側がどういう結線になっているかを調べる必要がありますね。それにここは中国ですので、必ずしも規格通りに配線されているとも限りません。簡易ドライバ一本では少々こころもと無いですが、なんとか壁のコネクタを分解。

すると、どうやらB結線タイプですね。いやいや、他の部屋だって結線タイプが同じじゃない可能性だってありますので、すべての4か所についてバラして全部確認。うん、どこもB結線タイプでした。

あとは、工具を使って線を接続するだけ、なんですけど、これがなかなかうまくいかない。線が狙ったコネクタ穴に入ってくれないんです。あと、ひん剥いたケーブルの白線に色がついていないのでどれがどれだかすぐに分からなくなってしまうという罠つき。
罠については、油性マジックを買ってきて、線に印を入れることで解決。後はうまく差し込むコツですが、これもネットを検索したら丁寧に写真付きで工程を解説しているページあり。こういうのってほんとに助かります。

LANケーブルの作り方(カテゴリー5e)

書いている通りに、線を真横に並べて、ねじれをまっすぐにして、先端を切りそろえて、

これを上下逆にならないように平べったい状態でコネクタに滑り込ませると・・・見事コネクタの奥に線が到達しました。

あとはここに圧着工具をはめて、力の限りガシッとすると、先端の被服を破ってがっちりと端子が銅線に食い込みます。

一本目はかなり苦労しましたが、コツさえつかめば二本目以降は簡単。
ただ、どの線がどこの部屋に繋がっているかはわかりません。ただ、アンテナ線が同じパイプに入っているか否かとか(部屋によってアンテナがあったりなかったり)、部屋の配置とパイプの位置がおおむね同じじゃないかと推測しながら、一本ずつ差し込んだり外したりを繰り返して、各部屋のコネクタにPCをつないでは接続できたかを確認します。だいいちコネクタ接続が間違っていたら洒落にならんしね。

分からなくならないよう、一本ずつケーブルにはタグつけて、各部屋にも同じ色のポストイットを貼っておきました、が、これを次に役立てるのは私の次に入居した人だろうなぁ。

最後に蓋をしめて靴箱の棚をはめ込みます。
この棚の支え具は、ねじ止め式。一番上の棚板は、上方向に余裕が無いのでななめに差し込むことができません。つまり、一番上の棚板の取り付け、取り外しにはドライバーが必須になるわけです。ところが、ここの板の後ろには先ほどの配電パネルがありますので、つまり棚板を入れるとドライバー無しには蓋が開かなくなります。なんとも理解しがたい構成ですが・・・。

というわけで、一番上の棚板を入れることはやめました。
どうせ靴なんて合計3足しか持っていないし。

自分が籠っている部屋に無線ターミナルを接続すると、感度良好。2本アンテナが5本フルにまで回復です。

こういうことしていると、ほんと、楽しい。