E-2Cホークアイ製作記
唐突ですが、自分は飛行機のなかでも、偵察機とか電子戦機とかそういう機体が好きです。なかでも円盤型のレドームが付いている機体は、なぜか特に好きです。
今回、積みプラの中から作成したのはハセガワのホークアイ1/72。まだフジミのキットしか無い時代にネットオークションで古い凸モールドキットと、市内のあちこちのプラモ屋を回ってようやく入手したキットの2台をどう作ろうかと考えている間に、ハセガワからも発売されて、購入した3台目のホークアイ。作るのは初めて。
まずは資料から。もう20年以上前に航空祭で撮影した写真が役に立つ日が来ようとは。
さて、作成にあたり簡易的なシートベルトを釣り用の板錘で作成してみました。厚みと適度な硬さがとても取り扱い安かったです。なんとなくそれっぽく作ってみましたが、直近の軍用機のシートベルトの資料が切実に欲しい。意外と旧日本軍機とかは資料が転がっているんですけどね。
組立説明書には、先端に30gの重りを仕込む事となっています。キットは後脚タイヤ位置も機体のほぼ中央だし、レドームがあるのでかなりテールヘビーな感じ。とはいえ30gってかなりの体積です。釣り用の板錘を丁寧に折りたたんで隙間に収めていきますが、それでも30g分には届かない。最終的には大きな塊を胴体内部のコックピット直後に無理やり収め込みました。
自分のプラモ作りの腕はお恥ずかしいレベルの下手の横好きなので、今回の自分のテーマとして継ぎ目消しにチャレンジ。黄色のポリエステルパテでジョイントラインの隙間を埋めて丁寧に#2000のペーパーで磨きだししていきます。その後サーフェス拭いてさらになだらかにしていきます。写真の箇所はかなり上手くいったところ。
全部がこうならいいんですが、下部とか機首側は、かなりいまいちでした。写真でお見せするのも憚られるくらい。曲線を追随させつつ、各モールドをつぶさないようにするのが難しいんですよね。
胴体に翼を付ければ、ほぼほぼ飛行機としては完成してしまいますが、ここからが長いんです。
これも20年以上前に買ったコンパスカッター。今回、レドームのフチ塗装のためマスキングテープを円形に切り出すのに大活躍です。買って初めてまともに役立ったような気がする。
キャノピーは表も裏も別の色で塗ることになるので、ちまちまとマスキングテープを貼っていきます。キャノピーに限らず、塗装には控えめに言っても実際にエアブラシで塗布する時間の10倍~20倍くらいの時間をかけてマスキングしていると思う。作業が細かすぎて集中力が続かないので溜めたDVDを視聴して消化しながらのながら作業。子供の頃はいくらでも集中が続いて、3日もあればそれなりに完成してしまったのが懐かしい。
今回の新兵器投入。ルーペライトです。細かい作業には欠かせないアイテム。仕事で検査等に用いて便利なのはわかっていたんで欲しかったんですよね。安いせいか光量はやや足りませんが仕方がない。3倍率買ってみましたが、自分としては5倍率でも良かったかな。大きすぎても見にくいので、この辺は人それぞれの好みでしょう。
購入してからかなりの年月が過ぎたせいか、デカールがぽろぽろと千切れるのがつらかったです。だいぶ劣化したのでしょう。
今回は、初めて上塗りラッカーも塗布してみました。半ツヤでやや落ち着いた感じに仕上げます。デカールとの質感の差が消えていいですね。痛恨だったのはキャノピーの内側の磨きが足りずコックピット中が見え辛い事。接着して塗装してマスキング剥がしてから気が付いた・・・。
さらに実機写真にあるように、あとは上部にアンテナ線を張りたいところなんですが、直径10mmの太ワイヤーとしても1/72となると線の細さが0.14mm・・・何か適度に強度があって張力がある極細線って良い材料ないですかねぇ。やっぱり絹糸かなぁ。50デニールで髪の毛程度の太さらしいので、ちょうどいい太さかもしれない。今度手芸屋に行ってみます。
さて3次元モデルとして機体を触ると、あちこちが左右非対称だと気付きます。なるほど、操縦しにくいとどこかの記事で読んだことあるが、さもありなん。こうやって好きなものを理解できるのがプラモ趣味の嬉しい所です。
さてさて、ホークアイはまだ2台分、古いキットが積みプラされています。プロポーションは新しいハセガワがダントツに良いと評価も見ましたが、各社の違いを見るのも楽しいものです。
うちの息子、飛行機プラモのあちこちに貼っている注意書きデカール見て、なんでこんなに注意書きだらけなの、っていうから拡大鏡でいくつも翼の上に貼っている「NO STEP」を見せてあげました。ほんとに読める!と驚いていましたが、飛行機の翼の上は実際にNO STEP表記だらけだからねぇ。
さて、ホークアイ完成間際から次のプラモを作成開始、次回作はAV-98イングラム、車モデルみたいにクリアを表面に拭いて磨きだしにチャレンジしてみます。とはいえ、今回でだいぶ満足したので、少し制作ペース落としていこうかな。