8月を乗り切る食事

早いもので8月になりました。中国では企業には夏休みという物がないので、次の連休は10月頭からの国慶節(建国記念日)になります。ひと月ほど前に帰国のための飛行機チケットを買ったのですが、連休時期の飛行機チケットはどこも値段が高くてまいります。まだ正式な辞令は降りていないのですが、9月末までの予定の派遣が予想通り?また延長になりそうだったので往復チケットを購入しました。まあ、不思議なことに同じ路線なのに往復の方が片道より安いという・・・。
さらに9月は今年から抗日記念日とやらが設定されまして、9/3を休日に指定されました。いや、もともと記念日ではあったのですが正式に休日になったわけですね。たしかに過去に戦争を吹っ掛けた側ですし日本人としては文句を付けるべきところではないのですが、わざわざ今になって休日化するようなところが、いろいろと政府側の思惑が垣間見えて嫌ですね。現地に暮らしている以上、やはり治安上多少は気になりますし。
ほか、9月27日ごろは中秋節中秋の名月ってやつです。日本に比べると休日が少ない中国ですが、こんな感じで9月から10月にかけてはそれなりに休みが多くて、工場の稼働日数が限られるので管理する立場としては悩ましい時期でもあります。というわけでその前の8月は暑いわフル出勤だわ、で大変なんですが、なんとか乗り切っていかねばなりません。

暑いと食欲がなくなるので、いつも食事している日本食屋では皆が勝手な裏メニューを開発して作らせています。最近の当たりは、蕎麦の薬味に、とろろ、オクラ、納豆、天かす、ノリ、わさび、ゴマ、ネギ、さらにミョウガだの牛蒡揚げだのを全部入れ。とろろにオクラに納豆と、ネバネバの組み合わせですが、これ、中国人にはさぞけったいな食い物に見えていることでしょうなぁ。
先日は別の日本料理屋に中国人を連れて行ったのですが、誰かが刺身を注文したにも関わらず皆ろくに食べないので(なにしろ生の魚を食うという行為がまだまだ内陸のここではゲテモノに近い)、仕方ないので自分が消費するために白飯の上に醤油たっぷりまぶした刺身とわさびをたっぷりのせて食べたところ、これもさらにゲテモノに見えたらしく写真まで撮られました。海鮮丼もどきなんだけどなぁ。食べないのなら、そもそも注文するんじゃないよ。まったく。

で、これまで長らく自分では気づかず、同僚に指摘されて初めて気づいたのですが、この見慣れたS&Bの七味唐辛子の瓶。

これ、良く見ると「NANAMI TOGARASHI ななみとうがらし」になっている!

直接日本から輸入したわけでは無さそうで、連絡先がUSAのアドレスになっていたり、

どうやら国際向け仕様の製品が有るのだなぁ、と。ま、それだけなんですけどね。

暑いと辛いものが旨いです。唐辛子系は体の体温を上げて相対的に涼しく感じるために高温多湿の地方で好まれて食されるらしいのですが、本場のチンジャオロース(青椒肉絲)は本当に青唐辛子使っていてかなり辛いのです。で、これを冷やしうどんにからめたものが旨い。日本食屋で中華料理作らせるという、妙な贅沢。