携帯SIMいろいろ

私の携帯回線については、中国で仕事するようになってからは、

1.日本国内のDocomo回線(個人)
2.中国国内回線、通話2Gのみ(会社支給)

となっていて、中国と日本とでこのSIMカードを携帯本体に差し替えて使い分けていました。2.は通信方式も違うしおそらく会社の契約自体もデータ通信には対応していないので、中国にいる間はWiFiの繋がらない室外では、スマホは単に「電話もできる電子手帳」と化していました。また個人で契約しているDocomo回線は日本に戻った時に使用しますが、年あたりわずか3週間ほどしか使用しません。高い基本料金を払い続けているのがもったいなくて、またそろそろ中国内でもデータ通信を使う環境を整えたくて今回、回線を見直すことにしました。

まず中国においては、会社の回線はそのまま使用。個人用にデータ通信用のSIMの契約を追加します。この使い方が前提だったのでデュアルSIMのスマホ機が欲しかったのですね。新規に購入したZenfone2は micro SIM が2枚、同時待ち受け可能で、片方が2G,3G,4G。もう片方は2G専用。

3G回線は個人で外国人が中国内で契約するのはそれなりに規制があったりしてめんどくさいらしく、周りの駐在員は中国人のお友達に代理で契約してもらったりしている人が多いです。が、自分の場合は頼めるような友達もいないので(泣)、自分で手配してみることにしました。
空港で売られている期間限定SIMとかもありますけれど、長期間使うことを前提に、かつサポートも受けられるように日本で中国SIMを扱っている会社から購入してみます。なんでも買えるAmazon経由で発注。日本国内と兼用使用ならば通信方式の互換性から China Unicom が無難ですね。

サイズはminiSIM(いわゆるノーマル)と nano SIM が販売されていましたが、この場合小は大を兼ねるため nano サイズを選択、アダプタを介して micro SIM とすることとしました。アダプタは送料込みでわずか100円。デフレもここに極まれり。人件費すら出ないのではなかろうか。

が、実際に届いたカードは、明らかに mini SIM を SIM カッターで切断したもので、切り口の精度が悪くアダプタにうまくはまりません。仕方がないので周りをかるく削って形を整えます。またアダプタ装着すると厚みがでるため、スロットに挿したり抜いたりが難しくなります。こんなことならノーマルサイズを買って自分で切断加工したほうが良かったかも。
このカード、中国に渡って差し込んでみたところなぜか認識してくれず冷汗がでました。本体をリセットしても駄目。なのにそのまま挿しっぱなしにして翌日になるとなぜか認識されていました。謎です。怖くてそれ以来抜き取っていません。今度帰国するときまで触らないようにします。

さて、従来使用していた会社の SIM については、自分でカッターを使ってカットしてmicroサイズにしました。これは最初から自分でトライしようと思っていました。

写真のように、われながら良い出来です。実際はヒヤヒヤしながらかなり慎重に作業しましたけどね。これは問題なく最初から認識されています。

さて一方の日本の回線の方ですが、Docomo 回線は解約することも考えたのですが、家族の分の契約を調整しなくてはならないのと、帰国期間が短すぎて回線切り替えのための本人手続きなどの為の時間が十分に無かったので今回は解約は見送り。その代り可能な限り契約を解除して、従量課金制の通話専用回線としました。携帯保障もキャリアメールも皆取っ払っておさらばです。これで月700円くらい+通話料になるはず。
ただ帰国中にデータ通信ができないのは困るので、月1GByteまで660円という某MVNOプランがあったのでこれを別に契約することにしました。一時帰国する間だけならばこの程度で十分です。Docomo 系回線を使用するためか、送られてきたカードも Docomo のロゴが入っています。

これも使用上問題なし。google Map のナビの際に大いに活躍してくれました。

購入した機種は デュアル SIM と言うことで、従来の Docomo 回線を通話専用待ち受け、MVNO の SIM をデータ通信用にできれば理想的なんですが、世界でも珍しく日本および韓国は2Gサービスを完全に打ち切っており、あいにく共存させることができません。
現在販売されているデュアルSIM機種のほとんどは、片方が2G専用、もう片方が3Gや4Gに対応となっているので、私のように海外で使用する人以外は、日本国内ではデュアルSIMの恩恵は全く得られませんね。そのため、今後の一時帰国の際は、通話用に従来のガラケーを復活させる予定。または完全にMVNOに移行です。まてよ、知人だけならば、LINEやSkypeといったネット通話のみ使用してもいいかも。でも緊急通話やタクシーなどかけたり受けたりもあるからなぁ、ちょっと難しいか。

今回、回線契約を変更するためにDocomoショップに行ったのですが、いちおう Zenfone でも使うことを想定してサイズを micro SIM に変更してもらいました。手数料は2000円、自分で切った方が良かったかとちょっと後悔。
なお、対応していただいた Docomo のおねーさんとの会話で、「SIMサイズ変えると対応していない携帯では使えませんよ」いや、わかっています。大丈夫です。自己責任ですよ。わざわざアダプタ付けるとは、説明しにくいしなぁ。
「大きさは普通と mini サイズと、nano サイズしかありません。micro サイズなんて無いです。」いやいや、世界標準の呼び方は micro SIM なんだけど、Docomo 独自で mini UIM って呼んでいるのでしょ?あ、でも Docomo でも i-phone にあわせて micro を飛ばして nano って呼んでいるんだ。へぇ。SIMフリー義務化になるし、呼び方を統一しないと混乱する人が出るんじゃないかな。

こんな感じで、回線を見直すはずが実質2回線増やしてしまいました。あと、じつは中国の回線について、料金のリチャージについて、いろいろと悩んでいたりします・・・。なかなかうまくいきません。中国はいろんなシステムが「閉じて」いるので、外国人にとってはやりにくい事が多いですね。
ま、じつはこのようなトラブル対処も込み込みで、技術チャレンジは自分には楽しいものでもあります。