Zenfone2レビュー

先日一時帰国した際にあらかじめ手配し購入しました、台湾ASUSの低コストの割に機能がすごいと評判のZenfoneシリーズの最新機種、Zenfone2です。・・・といっても私が購入したのは5月16日に日本国内販売開始したハイエンドクラスでは無くて、台湾から並行輸入しているミドルクラスの物です。この辺のわざわざ変なものを選ぶところが、我ながらひねくれているというか・・・。

これまで使用していた Sony Ericsson の SO-03D ですが、近年のアプリの肥大化に内部ストレージも外付けSDカードも容量がいっぱいになってきて、かなりのデータを消したりアプリをアンイストールしたり、OSバージョンもフローズンヨーグト*1ですから対応しないアプリが次第に増えてきたり、と自分の使い方ではそろそろ限界を感じ始めていました。また中国国内では、会社から支給された携帯が中国語しか使えない普通の小型携帯電話だったので、このSIMカードをSO-03Dに挿し変えて使っていたのですが、データ通信はできないので家の外では電話機能付きの電子手帳、部屋に戻ってようやくWiFi経由でデータ通信できるという環境。

派遣期間も予定通り?延長になり、こんな通信状況がそろそろ嫌になって自前で中国の携帯会社のSIMを準備して家の外でもネットを使えるようしたかったのと、それでも携帯機器2台持ちは嫌だったので、ちょっと前からデュアルSIM携帯を探していたんですよね。
日本に戻ってからも引き続き使用することを前提にすると、日本の技適マーク取得していないと電波法違反になるし、最低でも日本と中国の両方で電波を捕まえられる機種で、デュアルSIM対応、となるとかなり限られてくるんですよ。各機種を比較してあーでもない、こーでもないと楽しく頭を悩ませていました。

そんな中、ASUSが今年の2月ごろだったかに発売したZenfone2について、日本でも販売を決定。発売日はなんと自分の帰国と同じ5月16日。
私にとってはASUSマザーボードメーカーとして何度か買ったコンピューター関連では実績も信頼もある老舗なメーカーですし、今のWindowsタブレットASUS製、技適も取得したみたいだし一気に購入意欲が高まります。
素直にこの日本版機種を購入しても良かったんですけど、自分が日本に戻る5/18までの短い期間中に確実に入手できることが難しそうだったことと、日本で販売するモデルは一番ハイエンドモデルで価格もかなり高めだったので、台湾で売られている国際版モデル、具体的には主メモリが2Gで本体保存域と内部ストレージがそれぞれ32G、CPU動作周波数が一段低めのミドルクラスのモデルに決定しました。ミドルとは行っても十分すぎるスペックです。
Zenfone2の日本販売版と国際版の一番の違いは、日本国内で使用されている周波数バンドの対応がやや少なく、DocomoSoftbank系の4G回線の一部は利用できないこと。つまり場所・地域によっては日本対応版よりも電波を捕まえにくかったり、データ通信速度が出にくくなることです。ちなみにau系は通信方式が違うのでさらにNG。

海外携帯の入手方法としては定番のexpansys.comで購入手配するなどありますが、ここは個人通関税が別途必要でFedexで届けられたときに現金で払う必要があるため、受け取る側がめんどくさく無いよう、普通に販売している業者をさがしました。結局Amazonを介して ASUS ZenFone 2 ZE551ML (4G LTE/5.5inch/2GB RAM / 32GB ROM)[並行輸入品] (Red)を買いました。

帰国前に発注、在庫があったので5日ほどで届いたようです。帰国後、荷物を確認します。箱がすごく小さいけどおしゃれ。さっそく開封すると、きっちりと本体が収まっています。


日本の携帯のように、箱が大きくていろいろマニュアルとか入っていない潔さが良いです。第一、スマホのマニュアルなんて読むことが無いですもんね。蓋の開け方他、簡単な薄っぺらい注意書き(それも各国対応版)が2部入っていただけでした。必要あればオンラインでマニュアルが参照しろという考えなのでしょう。あとは充電用のケーブルとイヤホン。

挿すSIMは microSIM です。ややこしくなってしまった携帯の回線(結局、日本と中国で計4回線を使い分けることに)については長くなるので別エントリで。
基本スペックが高いマシンだけあって、ぬるぬると気持ちよく動きます。SDカードも64GByteの容量まで認識するので、先日までPCで使用していた分をこちらに転用します。ストレージ容量もでかいので当分の間は困らないでしょう。ASUS 標準ソフト類を除く、タイアップ系プリインストールソフトの多くが削除できるのも良い所ですね。こういう点はぜひ日本も見習ってほしい。消せずに変な動作をして、容量と電池ばかり消費するソフトが大量にインストールされている状況には本当、うんざりですから。

日本国内では4Gでデータ通信ができました。私はこれまで3G対応本体だったので、今回4Gを始めて体験することになりました。設定については・・・アプリもほとんどそのまま引き継げばいいので、ネットにつながってさえいればあっという間に前の機種とほぼ同等の環境が構築できます。便利なような、面白味が無いような。
中国に戻ってからだとネットが壊滅的に遅い(なによりgooglePlayで多くのアプリがダウンロードできない)ので、日本国内にいるうちにとにかく片っ端からダウンロードしておきました。
中国国内に戻ってからは、会社のカードを2G側で通話専用に、個人で入手したカードを3G側でネット通信を開始しました。やっぱりネット環境が常に手元にあるのは良いですね。何より地図ソフトや翻訳ソフトが使えるのが有り難い。
なかなかにいい買い物だったと思います。

しかし・・・クアッドコアだしメモリ2Gだし、スペックだけなら自分のメインPCよりも上なんではないか?それがこんな値段で買えるとは、すごい時代になったものだ。

*1:二重に間違ってました。元がジンジャーエール(2.3.7)→アップデート後はアイスクリームサンドウィッチ4.04