Androidエミュレータ導入

そもそもは、購入したWindowsタブレットマシンでAmazonKindleストアで購入した本を読みたいだけだったんですが、なぜか現時点でWindows用に公開されているKindle閲覧ソフトは米国Amazonで購入した本しか読めない仕様になっています。
対処法の選択肢としては、

  1. 以降、和書はあきらめてすべて洋書を読む。
  2. Amazonでの購入を諦めて、他の電子本サービスを利用する。
  3. Windows上での閲覧を諦める。


などが考えられるのですが、今回は以前に試した「Windows上でAndroidOSをエミュレーションで動かして、Android用のKindle閲覧アプリで読む。」って奴をこのマシンでも試みることにしました。
エミュレーションの方法はいろいろ存在しますが、前回試してみたBlueStacksは、独自アプリと通信するためか、スタンドアローンで使用すると起動時に処理がしばらく帰ってこないなど、ちょっと不便でしたので、今回は「Genymotion」を試します。
「Genymotion」は、仮想環境の Oracle Virtual Box 上で動かすAndroidOSエミュレータです。動作が軽く、それほどマシンパワーが無くても問題なさそうです。

導入手順は以下のようになります。

  1. Oracle VirtualBox をインストール。
  2. Genymotinをインストール
  3. Android OSのイメージをダウンロード
  4. Android OSを起動後、Goolgle AppsをAndroidにインストール
  5. playストアが使えるようになるので、kindleアプリをインストール
  6. クラウド本棚から書籍データをダウンロード


うう、こう書き連ねると意外と回りくどかったですかね。
詳細なインストール方法についての解説はいろんなサイトにありますので、細かい説明は端折りまして、ここでは自分への備忘録として、いろいろとうまくいかなかったところを中心に記述します。

以下、導入作業の参考にしたサイト
http://dev.classmethod.jp/smartphone/android/genymotion-install/
http://rookieeditor.blog119.fc2.com/blog-entry-316.html
http://mogi2fruits.net/blog/os-software/windows/1557/
http://www.absolute-keitarou.net/blog/?p=1115

VirtualBox をインストール

インストールにあたっては、以下のサイトを参照。
http://www.kkaneko.com/rinkou/virtualbox/virtualbox.html

ここからダウンロード。
https://www.virtualbox.org/
基本的に、商用使用でない限りはフリー。GPLに従うので再配布は禁止。注意。

まずは、Windows用の以下のパッケージを選択してインストール。
VirtualBox platform packages. VirtualBox 4.3.10 for Windows hosts x86/amd64

インストール終了後、さらに以下のファイルをインストール。こちらはVirtualBoxとファイル形式が関連付けられるので、クリックするだけで自動的に読みこんでくれました。
VirtualBox 4.3.10 Oracle VM VirtualBox Extension Pack All supported platforms

Genymotinをインストール

以下のサイトから。
http://www.genymotion.com/
機能制限されているフリーバージョンは無料で使用できますが、アカウント登録しなくてはなりません。フリーバージョンだとマルチタッチには対応していないようで残念。ただ、有償版が99$となるとちょっと考えます。当面は無料版を使用することとします。
なおインストール先はデフォルトのままだと導入するAndroidのデータも含めてすべてCドライブに保管されることになりますので、ディスクの容量圧迫が心配になりましたため、SDカード内に指定しました。

Android OSのイメージをダウンロード

Genymotionは、一見単独のソフトとしてインストールされています。実態はVirtualBox内で動作しているみたいですが。アイコンをクリックすると起動します。そのままイメージファイルを作成するか、と聞かれます。
ここで、最初は一番新しいAPIVersion19、Android4.4を選んだのですが、この後の工程がうま進まなかったので、API18のAndroid4.3, Nexas4を選びなおしました。

GenymotionにAndroidイメージを導入したところまで。

Android OSを起動後、Goolgle AppsをAndroidにインストール

導入直後は英語モードで動作していますので、日本語に変更。対応する必要アプリを外部からインストール。具体的には
Genymotion-ARM-Translation_v1.1.zipをドラッグ&ドロップしてインストールされたらGenymotionを再起動。
googleアプリセットのgapps-jb-********-signed.zipも同じくドラッグ&ドロップしてインストールされたらGenymotionごと再起動。ここがAndroid4.4のイメージだとうまくいかなかったところです。私の環境だけかもしれませんが。

これで、WindowsタブレットAndroidタブレットになりました。なんか不毛な気もしますが、いいんです、ちょっと楽しいから。

kindleアプリをインストールし、クラウド本棚から書籍データをダウンロード。

上記でplayストアが使えるようになるので、kindleアプリをインストールし、クラウド本棚から書籍データをダウンロード。すでにAndroid端末を触っている人ならば問題なくインストール続行できるでしょう。
Kindleアプリについては、最初に和書をダウンロードして、日本語フォントが追加でインストールされるかを確認したほうがいいです。私は最初ダウンロードに失敗した、と出た後、何回やってもエラー。最終的にはアプリを削除して再びインストールしたらすんなりとダウンロードできてフォントも正しく表示できるようになりました。特にこちらの中国はネット回線が細くて不安定なので、途中でダウンロード失敗などのトラブルも起きやすいようです。


これが今回の本命のkindleアプリが起動できたところ。ちゃんと書籍類もダウンロードできました。なお表示されている本についてのコメントは受け付けません(^^;)。しかし、そもそもWindowsでまともに動作するソフトがあればこんな苦労はしなくても済んだのに。Amazonさん、早く米国だけじゃなくて全世界対応してください。回線が細いので容量の大きい漫画系は読み込むのに15分/冊くらいかかります。日本の回線の早さを実感します。ま、これで大画面で本を読めるってもんですね。
その他、Windwosでは右クリックする際にタップ長押しで代用できますが、エミュレータを使用する際はこの機能を切ったほうがいいかもしれません。Androidで長押しで動作するって、いろいろありますので。ただ、そうすると右クリックが使えなくなるので、設定へのショートカットを準備しておくか。