不便はアイデアの元

つくづく日本と言う国は、日々のちょっとしたものが極限レベルまで便利になっていると感じます。かゆいところに手が届くような商品が当たり前のように周り中に溢れており、ちょっと探すだけで様々な便利グッズを入手することができます。だけれども海外ではそういうちょっとした文房具とか手に入らないことが多く、別の物で代用したり自作したりしなくてはいけません。先日から、業務で小さ目のカードケースみたいなものが欲しかったんです。大きすぎたり厚すぎたりとちょうどいいものが見当たりません。こんなもん、日本なら大きめの文具やに行けば間違いなく有りそうなものなのに。で、ふと思い立ってラミネートフィルムで作れるか試してみました。

このラミネートフィルムも、A4とかA3は簡単に入手できるんですが、名刺サイズを注文したら業者から「そんなものは無い、A4を切って使え」とにべもない返事。カタログに記載されていてもこれです。需要が無く近場で取り扱っていないため小口注文には応じられないんでしょう。ここは決して世界有数の大都市の上海までそんなに遠い場所じゃないんだが・・・。やれやれ。
日本の親会社とやり取りしていると、特に海外を経験していない人はこういう細かいレベルで日々不便がある事をなかなか想像できないようで、「そんなもの注文すればいいだけじゃない」ぐらいの事を簡単に言ってくる方が多いんですよね。ルーチンになっていない事を新たに行うのはかなり大変です。

今回思いついたアイデアは簡単です。ラミネートフィルムを裏表逆にしてはさんでおけば、ポケットにする部分が残るはず、というもの。

まずは実験としてクレジットカードサイズで作ってみました。フィルムだけだとくちゃくちゃになるので、中に厚紙をはさみます。実験とはいえ、せっかく作るので自分がちょっと欲しかったSIMカードホルダを作成します。SIMカードを入れ替えた後、携帯電話と一緒に持ち歩きたかったんです。携帯ケースは手帳タイプでクレカが3枚させるホルダが付いていますので、ここに挿せるように大きさを調整。昼休みの時間使って、15分程度で完成しました。こちらが完成品。

思っていたよりも厚紙の縁から接着されるまでの幅を大きくとらなくてはいけないみたいです。また、隙間が小さいのでかなり薄い紙じゃないとはさむのが難しそう。最初からポケット部分にも厚紙を入れてラミネートした方が形崩れせずによさそうですね。現場で使うIDカード入れが簡単に作れないか、もう少し型紙の形や材質を考えてみましょうか、ね。