ハードとソフトの間には

 某測定装置の記録計が死にかけ。もう20年前の装置だし,回路基板みると焦げていたりするとこもあったりして,先は長くなさそう。
 この記録計はロードセルっていわれる,歪み力を電圧(正確には微小抵抗値)に変換して取り出す装置からの信号を増幅して,紙に記録するもの。

 いまどき紙媒体だから,データのPCへのとりこみはデジタイザなんて使っていて,このデジタイザはPC−98に繋がっていて,ソフトはBASICで自分が学生時代に作ったもの・・・。なんてアナログな構成か。

 しかたがないので,なんとかこのロードセルから,記録計を通さずにデータを取り込む方法を模索中。うちの会社,ハードウェアはOKなユーティリティ部署と,ソフトはOKな情報システム部はあるけれど,どちらもわかる人っていないんだよね。
 結局,自分で接続部品を集めて,電圧降下の影響が小さくなるように気をつけながらマルチメータに接続して,GP−IB経由でのデータ取り込みプログラムを書いて,と,する羽目になりそうです。

 ここで,ロードセルに入力するため,DC10〜15Vほどの安定化電源が必要だったのですが,わざわざ高いお金を払って買わなくても,最近はいい電源がただ同然であちこちに転がっているじゃありませんか。
 そう,PC電源ならDC12Vが取り放題。会社内のごみ捨て場を漁って,捨ててあったPCを分解,電源ユニットを取り出し。あ,これK6−2マシンだ。350MHzか・・・。というわけでついでにCPUとメモリも回収してきました。ついつい電気製品のゴミ漁りをしてしまうのは,高校生の頃についた習性。まさか会社に入ってもするとはね。

 ATX電源は,スイッチがないのでコネクタの14と15番を短絡させなくてはならないというハマリ所はあったけれど,とりあえず11.8Vくらいの電圧が取れました。マルチメータで測定したら,いい感じに測定データも出力されています。あとはPC取り込みだけだが・・・。

 ・・・でも,私は化学屋,のはずなんですよね。ううむ。