放射する能力

巷では「放射能」が今、熱いキーワードだ。
放射能といえばやはり宇宙戦艦ヤマトの遊星爆弾で荒廃した地表を思い起こす。きっと多くの人が原発事故の結果、あの赤い大地が福島を中心とした日本全土に広がると心の底で思っているのではないだろうか。いや、もちろんそんなことはありえない。あれはガミラスフォーミングの結果である(ガミラス星人は放射能を含んだ大気でないと生きていけないから、惑星改造+原住民殲滅で遊星爆弾を降らせたのだ。)

さてその放射能、なんとなく怖い物というイメージはあるが、具体的に何?といわれると途端に微妙。
「放射する能力」という言葉の定義はわかる。ただその言葉の定義どおりの使い方をしておらず「放射能が降って来る」などと言うからおかしなことになる。「放射性物質」と言えばいいのに。

放射能といえば、ゴジラ放射能火炎。能力を吐くとは何?とかヤボな突っ込みをきいたことがあるが、吐いているのは単に「火炎」だ。となると当然「放射する能力」は「火炎」の単語に掛かることになる。
あの火炎が光るたびに、きっと炎の光の中に強力なγ線が含まれているのだろう。でも「放射能力」を持っているのは火炎だから、火を噴いていなければそれほど放射線障害が深刻にはならないのだろう。うん。

それどころか、原発を襲ってその周辺の放射能が低下する、という描写もあった。ゴジラ放射性物質を取り込んで体の中で核反応をコントロールできるのだ。じつは地球に優しいよなぁ。ゴジラって。