ライダー語り
もちろん好きな方にはあたりまえの薄い話しか、私には書けませんけど、あえてたとえば7巻のどこがいいかと書けば,
- 再生怪人の選び方
モスキラスとシオマネキング,この2体は本編では連続した話に出て,かつどちらもダブルライダーと戦っているんですね。だからこそ,SPIRITSでもダブルライダーと戦う相手として選ばれたと思えるわけで,怪人の選択が偉い!
- ストロンガーのセリフ
「へっ,そんな事俺が知るか」ってのは,本編で催眠ガスをあびせられた茂が催眠にかかったふりをして,実は・・・って場面で敵の怪人に「なぜガスがきかなかった!」「そんなこと,俺が知るか!!」と答えた事に由来。本編を見るたびに大爆笑してしまいます。
あまりにも強烈な返答,しかもそのまま謎解きも無く終わってしまった強引な展開,これこそ特撮の醍醐味だよなぁ。
- 黒いピラミッド
009あたりで何度か用いられた,謎の黒い海底ピラミッド,当然ながら石ノ森せんせへのオマージュでしょう。
- デッドライオン
本編ではブラックサタンの組織が壊滅したら自然に画面から消えてしまった大幹部のデッドライオンが実は生きていた・・・っていうか、本編ではキャラが立つ前に新展開になってしまって、脚本家が存在を忘れてしまっただけだろう?って感じだけれども(またこのいい加減さが特撮のいいところ)、それを忘れずにちゃんと出演させるところがすごい!
- 裏切りものが!
そのデッドライオンのセリフ「あの裏切りものが!」ってのも、自分で志願して改造を受けてから脱出したストロンガーに対して吐くセリフ、細かいねぇ。
- ショッカーライダーの特殊能力
そういえばつま先からナイフが出るなんてすっかり忘れていたけど本編にもあったな。火炎吐きは故・石ノ森せんせの初期アイデア。本編では使用されなかったけど。響鬼が炎を吹くのも、たぶんこのオマージュ。
- ライダー車輪の理屈
本編では特に説明もないままに、ただぐるぐるまわって、ぶつかって自滅、というシーンにしか見えず、子供心にも情けなかった(俺フィルターが動かなかった)シーンなのだが、それをここまでかっこよく書けるとは、すごいフィルターだ。
- 立花と谷のおやっさんの邂逅
小林昭二も亡くなってしまい、本編ではついにかなわず。おもわず感涙。
- 2号とZXが視覚を共有
原作で、脳みそだけになった1号が感覚をすべて2号と共有するという設定がありまして、おそらくはそれへのオマージュ