物資欠乏

しばらく何も書かないうちに世間は大変なことになってしまった。

今住んでいる所は地震が頻発している場所からは離れているので、直接的な被害はほとんどなかったのだけれども、県内で一度だけ、震度6という揺れがあった。
しかし被害が大きくなかったせいか、翌日の県内ニュースでもわずか5分くらいの扱い。われわれも、マスコミも、地震感度でインフレが起こっている。震度6なんて普通の地震、と言えるとは恐ろしいものだ。

直接的な被害といえば、物資不足をやや感じてはいるのだが、現在製造部というところで働いているせいで地震後の物流の混乱具合は何かと情報が入ってくる。どこそこが道路遮断だとか、現地で給油できないのであちらから来て帰ることはできても、その逆はできないだとか、原発事故区域には運送業者が行くのをためらっている、だとか。

だから地震直後に東から入っていた物資が切れるのはわかる。パンとか納豆とか。でも流通が回復し、工場も次第に復帰しているのでだんだん入ってくるはず、なのに。

また、不安で非常食を買いあさる気持ちもわからないではない。地震を含めた災害はいつくるか判らないのだから何時が買い時、というのは無い。その気になったときが買い時である。しかし・・・何で食パンとかトイレットペーパーを買い占めなくてはならないのだ?米とか缶詰とかカップラーメンとか乾電池、ガソリン等ならまだわかるが、トイレットペーパーは別に被災地で使用量が増えるわけでも、かかえて逃げるものでも無いでしょうに。

うちはあまりトイレットペーパーは買い置きしておらず、無くなったら買いに行く家なので地味にこまっている。すっごく安いグレードか高いグレードか両極端は残っているというのもなんだかなぁ。集団心理は恐ろしいね。

オイルショックのときも、トイレットペーパー不足は作られたもの、ということも聞いたことあるし、これはもはや文化的な何かに起因しているのでは。今後もこの国は、不安が高まると真っ先にトイレットペーパーが無くなるんだろうな。