東芝RDのHDD交換

5月以来,激務が続いており,すっかりデスマーチ状態。
そんなときに某芝のHDD/DVDレコーダのHDDが不調となり,先日はついに中のデータを一切読めなくなってしまいました。忙しいので中のデータを外のディスクに書き出す暇もとれないときに限ってこれです。おかげで結構な時間のエアーチェック番組を吹っ飛ばしてしまいました。あああ。

で,HDD交換の費用を調べたんですが,なんだかんだで2万5千円くらい請求されるようです。うちの機械はエントリーモデルの3年くらい前のアナログ機器であり購入価格もそれほど高くはないので,そんな修理金額出すだけの価値があるか大いに疑問。というわけで,自分でHDD交換にチャレンジしてみました。もちろんあくまで自己責任です。

なお今回の作業については,RD-Wiki を大いに参考にさせていただきました。ネットってほんとに便利。

HDDの選定と購入

RDシリーズは,過去のアナログ機器ならば結構いろいろなHDDが使える様子。残念ながら最初から搭載している容量以上は認識しないようです。所有する「XS-34」についてはもともとはSeaGate製「ST3160022ACE」,160GByte,Ultra-ATA/100が搭載されている模様。またWestern Digital製のHDDは換装不可だったとの報告もありました。

もともとの目的が修理費用を安くあげることだったので,価格が安い160GByteのSerialでないIDEの3.5inにしようとしたのですが・・・今の時代,新品で販売されているものは選択枝がほとんどありません。これに「WD社製でないもの」という縛りを入れると自動的にSeaGate製「ST3160815A」になりました。もともと搭載していたHDDと比べると,回転数が4300→7200rpmと,あとキャッシュが4M→8Mくらいの違いしかありませんのでまず大丈夫だろうと判断。
通販で購入,価格は送料込みで5300円。

本体のファームウェアのアップデート

ファームウェアをアップデートしていると,認識できるHDDが増えたりすることもあるらしい,ということで,まず実行。ネット接続しているので,PCのWebブラウザから「ネットdeナビ」機能を使って「本体設定」→「メンテナンス」→「あらかじめ登録していた製造番号を入力」→「ダウンロード」という手順でアップデート実行。
本体のアップデートが始まりますと,「電源を落とすな」旨のメッセージがでてうんともすんともいわなくなります。15分くらい待ってホントに大丈夫か?暴走していないよな,と疑問に思うころに終了。画面メッセージに従い電源ボタン長押しで強制電源オフ,再びオン。これで本体ファームウェアのアップデートは完了です。

交換作業


いよいよ交換作業開始。じつは一番苦労したのは本体を引きずり出すところ。配線がかなりややこしいことになっていて,自分でもどれがどれに繋がっているのかもはや把握していないので,あとで速やかに接続回復できるよう,ビニールテープでタグを作ってケーブルに取り付けてから,ケーブル類を抜いて行きます。


数年ぶりに引きずり出したRD本体。


横と後ろのねじを外して天板を上に持ち上げるようにして外します。PCと似た作りですね。
HDDは左舷?前方位置に配置されています。
光学ドライブは以前不調になってサービスに交換してもらったのですが,今回確認すると東芝サムソン製に置き換わっていました。場合によっては松下製ドライブに変えてもらえることもあるという話も聞いていたのでちょっと残念。


予想はしていましたが中はホコリだらけ。エアーブロアーでふっふっし,掃除機で吸い取って可能な限り綺麗に掃除します。


電源部のフェノール樹脂基板がかなり焦げて黒色化しています。かなり熱を持っている様子。この本体が死ぬときは,このまま基板の炭化が進んでトラッキングでショートするか,この周辺の電解コンデンサが塩吹くか,トランジスタが熱暴走するか,といったところでしょうね。


某社のセラミックコンデンサ発見。微妙な色の具合で一発で判ります。何しろこの外装樹脂の製品開発したのは他ならぬ自分なもので。周りまわって自分の手元にあるのを発見するのは変な気分です。


HDDにフレキケーブルを止めているテープを丁寧に剥がします。ケーブルが断線したらシャレにならないので細心の注意を払って・・・。
その後,HDDマウンタの4本のねじを外します。さてマウンタを持ち上げようとするとなかなか持ち上がらない。振動防止のゴムが熱で柔らかくなって密着していたようです。ドライバを当てて梃子の要領で引き剥がします。


ケーブルコネクタを丁寧に抜き取ります。マウンタ横のねじを外してHDDを取り外し。


取り外したHDDのジャンパー設定を確認。CableSelectで間違いなさそうです。

逆の手順で新しいHDDを取り付け,ふたを閉めて終了。

この後,電源ON→HDDのフォーマットという手順が必要,らしいのですが,なぜか最初からHDDを認識していました。ファームウェアのアップデートが効いているのか?それともSeaGate製のほぼ同等の仕様のHDDだから??
まあ,いちおう念のためにフォーマットを実行しましたが。

まとめというか雑感

自作PCの経験ある人なら問題なく行える作業です。ただし認識する/しないといった相性問題があるので,十分に情報をとったうえで勝ち目がどのくらいあるのか判断しなけれななりません。今回,2万円近く修理費用が浮いたのはラッキーでしたが,外れれば5千円余計にかかるわけで,悩むところですね。交換作業自体は,ファームウェアのアップデート含めても1時間かかりませんでした。

しかし・・・。アホみたいに疲れて身体は休みたいときに限って,何故かこういう作業をしたくなるんだよなぁ。