新PC組み立て記その3

それではいよいよ組み立てに入ります。まず北半球を取り除きます。北半球部には光学ドライブと電源ユニットを設置しますが、あまりのスペースの狭さに早くも不安が高まります。

南半球側の赤道断面に沿ってマザーボード設置、南極付近には3.5インチのドライブベイがあります。

後部にASUSの2002年ごろのMB規格に合わせた穴が開いていますが、現在のマザーボードでは当然これは使用できません。このパネルは全部取り除いてしまいます。

かわりに普通の筐体用の背面パネルを取り付けますが、球面に対すると角部が引っかかるので無理やりニッパーで切り落としました。ちょっとカッコ悪いです。普段は見えないところだから良しとしましょう。

ベイに光学ドライブを設置します。

むかし某PCのドライブを入れ替えたときに経験して分かってはいたんですが、スリムドライブCDとDVD以降で固定螺子穴位置規格が違うのですよね。本筐体はCD規格で穴が開いており、そのため固定できる螺子は一か所しかありませんので動作時の振動が心配です。追加穴開ける加工も考えましたが、手持ちドリルだけでは精度良く開けるのが難しいので保留。ボール盤が欲しい所ですな。

なおスリムドライブのSATAはコネクタの大きさが違うのでそのままでは接続ができません。変換用のコネクタボードをはさむか、変換ケーブルを使用する必要があります。

電源ユニットを設置。が、固定フレームに電源コネクタの出っ張りがぶつかる。規格がきっちりと決まっているわけじゃないので仕方ありませんが、ううむ。

フレーム側を加工することも考えましたが、今回は電源ユニット側の出っ張りを削り落とすこととしました。
平彫刻刀を使って削り落とし、見てくれは汚いですがなんとか加工完了。

ただ、こういう上側の出っ張りを削る加工は埃がたまった時に侵入しやすくなりトラッキングの危険性が高まるのであまりおすすめはしません。

マザーボードは赤道面に対して上下逆で南半球側に設置されます。CPU設置も追加ボードも何も無いので、メモリモジュールを挿して電源配線を挿しこんでスイッチ入れれば、とりあえずあっけなく起動してしまいます。

いつものBIOS起動確認まで行ってから本格的に配線の取り回しを調整します・・・が、ここからがかなりの高難易度でした。
まず、マザーボードの電源コネクタの位置の関係で電源ケーブルを取り回す長さが足りません。また半球間の配線を通せる穴もかなり小さく、ワット数を大きくしたためか配線もふとめなためどうやっても球内に収めることができません。
仕方無いので得意の加工です。電源配線のガワを剥いて、フラットケーブル状に並べ直し、もともと光学ドライブのフラットケーブルを通すための穴に電源ケーブルを通します。

スペースに余裕が無いので、線が直接ボードに触れないよう、ビニールテープで筐体に固定。ここまで接近していると電源ノイズがマザーボードの配線に影響を与えないかちょっぴり心配。

テストで動かした光学ドライブは固定螺子が少ないために、やはり振動が大きかったです。少しでも振動を抑える対策のためドライブベイに無理やりビニールテープと両面テープで固定しました。背面についているのがSATAの変換モジュールです。

自分でわざわざ難易度を上げたのは我ながらアホだと思うのですが、SSDをどこに設置するかでかなり悩みました。あちこちにわずかな隙間があるので、無理やり設置できないことはないのですが、放熱効率を考えると、どこに設置しても内部気流を堰き止めてしまい大変よろしくない。
結局、光学ドライブが一番動作時間が短いであろうことと、隙間も確保できる唯一の場所だったため光学ドライブベイの下面に両面テープとビニールテープで吊り下げ固定しました。我ながら強引すぎです。

これでも内部空間には全く余裕がなく、このままでは北半球を閉じることができませんが、若かったあの頃を思い出せば何も怖いものはありません。ただ、漏電だけが怖かった。というわけで必要ない電源ケーブルはバッチんばっちんと切り落としてしまいます。
ちゃんと末端はビニールテープでかなり厳重に絶縁処理しましたよ。ほんと、ショートしたらシャレになりませんからね。

苦労を重ねた配線取り回しです。これ、わずかに数ミリずれると北半球が閉じなくなります。内部のスペースに全く余裕がないんですよね。何度も微調整しながら位置を合わせていきました。

しかしさらに落とし穴が。電源ケーブルを差し込むと、後ろに出っ張ってつっかえ北半球をかぶせることができないということが判明。急遽追加で電源ケーブルを注文。注文するにあたり名称が分からずかなり調べました。3PL型電源ケーブル、レフトアングル、だそうです。これから先、この知識を何回使うことができることやら。

Windows10をインストール。あっけなく終了。HDDの認識状態さえ気を付けていればハマりどころも無く、インストール作業はものの1時間もあれば終わります。ただ、その後でのアップデートはかなり長いものでしたが。

後は標準的なソフト類をインストールして終了。ほとんどフリー系ソフトです。ただグラフィックペイント系のソフトは欲しい所なんですが、ライセンス考えると一本あらたに買わなくてはいけないので検討中。とりあえずは何でもできるけど操作難しいGIMP入れておきました。

なぜか3台体制となったマウス。

ミニクーパーは、動かすとヘッドライトとテールランプが点滅して可愛いです。凄く使いにくいですけどね。

これでいちおう完成です。いろいろと組み立て自作してきましたし筐体の改造も行ったことはありますが、今回のこれはかなりの高難易度でした。組むだけで2日かかりましたが、逆に個々の部品の相性問題やBIOSセッティングなどはほとんど必要なかったので、結果的にそこそこの時間で組上げることができました。


部屋のインテリアとしてもなかなかお洒落ですね。