「メルニボネの皇子」読了

 とはいえ,まだ本の半分のみ。安田訳版よりは井辻訳のほうがこなれている印象。
 今回改めて読み返してみるに,初めて読んだ時は奇怪難解に思えた世界の有り様(設定ではなく,異世界の描写ね)が,実は十分にこのリアルワールドから連続で繋がっている質感というかを感じさせる,比較的平易な内容だったんだなぁと感じた。
 初めて読んだのは高校生の時分だったし,これは自分の読解能力が上がったためだろう。間違いなく自分の人格形成に大きな影響を受けているシリーズではあるのだが,大人になって読見直すといろいろと新しい発見があるもので。やっぱり本は読み返せるから,自分で買っておくほうがいいね。