釜がなければ鍋で炊けばいいじゃない

久しぶりに酷い風邪だった。まだ咳が止まらない。いわゆる気管支炎ってやつだなぁ。

さて第2弾。この前日本に一時帰国した際に御飯炊き用に6号土鍋を買って中国に持ってきました。確かに日本の電気釜はおいしい御飯を炊く能力が非常に高いと中国でも評判ですが能力はほぼ値段に比例しますので高級品に限りますし、ほとんど自炊していないし、一人分の御飯をたまに炊く程度ならば自分で鍋で炊く方が断然うまいしコストパフォーマンスも良い。
とはいえ少しでもおいしく炊くため、今回土鍋を買ったわけですね。

さて、土鍋ですが、使い始めに目止めといって、でんぷん質を煮詰めて細かいヒビ、穴を埋めなければいけません。これをしないと水が漏れだしてきます。
一般には小麦粉とか片栗粉を煮立てればいいのですが、そもそもまともに自炊をしていないので小麦粉を持っていない。これのためにわざわざ買うのもなぁ。あとはおかゆを作るとかの方法もあるんですが日本から持ってきた貴重な米を使うのも忍びない。ちょっと悩みましたが、結局、パスタをゆでることにしました。
ここ南通でもイタリア麺という名称で中国製のパスタ麺は手に入りますが麺自体があまりおいしくないので、日本から持ってきた麺がなくなったときのつなぎで使っています。これなら惜しむことなく使えます。ぐつぐつとドロドロになるまで。

そして土鍋で御飯炊き。前の鍋はガラス蓋でしたが、今度は鍋の中が見えないので火加減がちょっと難しい。中の様子は音の変化で予想しながら火加減調整します。

基本的には、よく水を吸わせてから(気温にもよるが30分から1時間くらい)なるべく弱火でゆっくりと温度を上げて、中まで加熱させつつ水を吸わせ、水が無くなってきたら蒸気が米の間を抜けるパチパチと乾いた音がし始めるので、適度なところで加熱をやめて、20分くらいそのまま蒸らせば完成、ですね。
一度に炊く量によっても違うけど、おおむね沸騰してから10から15分くらいの加熱で完成です。

最初に炊いた分はやや硬めでした。その後、病気になって食うものも無くなり熱にうなされながら炊いたり、と大変でしたが、何度か炊きながら少しづつ調整してだいたい好みの水加減、火加減がわかってきました。もっと時間短縮して炊きたい人はフライパンで炊くという方法もあるようですが、そもそも小学生のときに調理実習で鍋で炊いたわけですから実は御飯炊きは簡単なんです。土鍋は遠赤外線効果でふっくらとおいしく炊き上がりますし、趣味の料理には、なかなかお勧めですよ。