中国の病院

先週水曜の朝、喉が痛く体が重いな、と違和感有り。そのまま夕方から発熱。せめてひどくなる前にと鍋焼きうどん定食をかっ込んでおく。木曜日は一日中、37.6〜38.0℃をうろうろ。金曜の朝には一度平熱に下がったため一安心してたらその夜から再び発熱、その後はずっと38℃キープでじわじわと残り少ない体力ゲージも低下していき、さすがに限界を感じたので土曜日の朝に会社総務に頼んで病院に連れて行ってもらいました。

連れていかれたところはやや大きめの総合病院なんですが、話には聞いていたものの違いすぎるシステム!余裕があったらもっと楽しめたかもですが、とてもそんな余裕ありませんでした。

まず駐車場がどこも一杯。近年急に車にのる人が増加し、街の中心部はいつも交通渋滞気味ですが、病院周辺も車でぎっしり。ちゃっかりと病院の周りに土地を持っている人たちが駐車場商売をしています。
ただねえ、すごいのは普通の道路に横付けさせて金をとっていたりする所。多分通りに面した人たちで分配しているんだろうけど、道路はもともと公共の場所じゃないの?

次に受付で登録費用と問診料と個人カルテ用の費用を払い、カルテ帖を入手する。
あ、登録する際に今の熱を記入しろ、ですか。分からなければ入口のそばの案内所で貸してくれるんですか。この窓口で貸してはくれないんですね。なんで戻らないといけないんだ。案内所は玄関入ってすぐの何もない場所。ここで熱を測るために立ち続けるのが辛すぎて、床に座り込んでしまった。

そして問診を受ける。
問診の部屋に入ると机の先生らしき人のまわりに人だかり。これ皆患者とその付き添い。

いちおう並んでいる、のだが他人の検診結果を将棋の試合でも見るように聞いている。この部屋にも待つための椅子などといったものは無い。うかうかしていると順番を抜かされる。自分はしんどすぎて並んでいられなかったので、付き添いに代わりに並んでもらっていたのだが、もしも一人だったらどうなっていたのだろう。

問診の指示に従い、血液検査をする・・・前に金を払う。廊下に集金窓口があって金を払う。すぐ横のまったく同じような窓口にもさらに人が並んでいて、ここに腕を突っ込むと血をとってくれる。検査完了後は、バーコードをかざすと結果がプリントアウトされてくる機械がやはり廊下の脇においてある。結果を持って再び問診。

点滴薬を購入する。もちろん先に金を払って薬瓶をうけとってから、点滴を受ける前にアレルギー反応の検査。15分くらいで結果判明。しかし先に薬買っているのに、これで反応がダメだったらどうするんだろう。いろいろと謎。

点滴室に行く。受付窓口に薬瓶とカルテ帖を渡すと、椅子番号を指定されますので、その椅子に座ってしばらく待ちますと、薬の準備ができたら順番に針を刺していってくれます。
中国は点滴が大好きな国のようです。日本の注射以上に点滴を行います。今回はさすがに体力の限界なので点滴は大歓迎なんですが、そこまで誰もかれも打たなくてもいいけどなぁ。ずらっと並んだ椅子に大勢が座っている様子はなかなか壮観です。写真を撮る余裕が無かったので他の方のブログから引用します。

http://www.mtpine.com/archives/20040725032635.php より。
ははは、このブログの方も、南通も含めて中国内で暮らす先輩だな。写真の記事はいまから10年くらい前だけど、ほぼ私と同じところでカルチャーショックを受けていますね。

各工程は間違えないようにバーコードで確認する電子システムが機能しているなど、妙なところで近代的なんですが、日本人の感覚では何でこんなところで野戦病院みたいに荒っぽいのかと、もうね。あとあらゆる診察が細かく先払いシステムなのは、聞いてはいたけど実際に体験すると違和感大きいですね。金の持ち合わせ無い状態で倒れたとして、治療してくれそうにないのが怖い。日本の保険システムは偉大だ。

土曜、日曜と2回に分けて点滴を受け、37.5℃→37.0℃と段階的に熱も下がり月曜の朝にはなんとか平熱に戻りました。体はまだまだボロボロです。体重が4kgぐらい減っていましたね。少し痩せなくてはと思っていたところですが、これは痩せたで無くやつれたと。まだ咳がひどいですが、何とか立て直していかねば。ふう。