河渡り

本日は出張で無錫市
正確には市内をさらに西の方に進み、太湖の北西岸あたり、とでもいえばいいのかな。
まあ、だいたいこのあたりです。
https://www.google.co.jp/maps/@31.4268167,119.9020724,10z
この太湖、琵琶湖の2〜3倍くらいは面積がありそうです。さすが中国、こんなのがほいほいあるとは、スケール感が違います。

で、帰りはフェリーを使って長江を渡りました。ここに記載されている航路です。
https://www.google.co.jp/maps/@32.0100438,120.7698787,12z
川幅は5kmぐらい、航路としては6〜7kmかな?

ちなみに、本来中国では黄河は「河」の字を、長江は「江」の字を充て、この漢字がそれぞれ固有の川を意味していたそうです。というわけで本日渡ったのは「江」ですね。

さて以前はフェリーというか、かなり低層の川渡し船、とでもいったらいい船で行き来していたらしいのですが、つぎつぎと橋が架かり、だんだん航路自体が減ってきています。とはいってもまだ現役の場所も多く、私も初めて利用しました。

普通の道路の途中にある高速道路の料金所のようなところに金を払って、そのまま道路は川岸までつながり、待っている船にどんどん乗り込みます。車止めも重量制限も特になく、どんどん詰め込んでいっぱいになったら即出航というシステム。乗り込み始めてから出航まで僅か5分くらいです。

出航直後、はるか向こうに反対の岸が見えます。日本人の感覚だとこれ海なんですけど、あたりまえですが潮の香りが無いんで川だと思うという。

水面までめちゃ近い船です。ここに車がぎっしり。なお車だけではなく直接歩いて乗り込む人もいます。
タバコ禁止となっているのに普通に喫煙している人も。いいのか?
 

途中ですれ違う船。同型船です。5隻ほどすれ違いました。乗っている時間は2〜30分くらいだから、やっぱり乗り降り5分ごとに発着てなところですかね。外観はどう見ても上陸用舟艇・・・。使い方もそっくりそのまま。
 
川だからいいけど、海で島に上陸となるとこんな船じゃあ揺れるわ水をかぶるわ大変だなぁ、と、どこかの国の海兵隊になんとなく同情してしまいました。
噂では、この船、長江の底に多数沈んでいるという・・・。確かにぶつかったらあっという間に沈むでしょうね。車も固定していないし、人も車に乗り込んだままだし、ちょっと傾いたらあっという間に車がずれてぼとぼと川に落ちるでしょう。
川岸には大型の貨物船も多数投錨して停泊していました。私の父もかつてここに荷物を運びにきたことがあったという話です。そのころはまだ高いビルは少なかったでしょうね。というわけでさすが世界10大河川のひとつだけあってスケールも大きかった、と。