情報のたどり方

伯母が無くなった。遠方でもあり、ここ10年以上会っていなかった。不義理して申し訳なくも思うのだが、駆けつけることもままならず、とりあえず弔電を送ることとする。電報はいまどきネットで送ることができる。時間も問わないので便利だ。

さて、電報はなぜかNTT西日本NTT東日本とどちらも存在する。こんなもん、一つに統合して料金を振り分ければいいのに。こういうとき、どちらを使えばいいのか迷う。送り先のNTT管轄であるべきか、自分の住むところの管轄であるべきか。
と、思ったら自分の住むところは西日本管轄であった。厳密には静岡県上で分割されているらしい。相変わらずどっちつかずの県だ。東京営業と名古屋営業と、どこで区切るかが難しいらしい。富士川で切る会社もあれば、安倍川で切る会社もあり、箱根で切る会社もあった。ううむ。というわけで、いずれにせよ西日本側が妥当なようなのでそちらがわで申し込むこととする。

そしたら、住所入力のところでどうやってもエラーになる。なぜだ。どうやらデータベースに載っている正式地名でなくてはNGのようだ。そんなもん、この30年ばかし、通名地名しか使っていないので知るか。しかしこれでは困った。送れない。
困ったときはまずgoogleだ。まずはgoogleマップで現地を確認する。道は覚えている。おおお、すげー。山の奥なのに、ストリートビューがすでに走っている。懐かしのおじさんの家・・・。が見慣れない景色になっている。あああ、なるほど。家を増築して店舗も開いたんだね。んではと、そこに移っている看板を頼りに全文検索。おおお、引っかかってくるけど、これブログだ。具体的な住所が記載されていないぞ。ううむ。

仕方ないので、正確な住所を求めて、次に国土地理協会を開く。住所変更が近年あったら引っかかってくる・・・。でも無い。
今度は国土地理院正確な地形図を参照する。昔は本屋で一枚200円くらいで買い求めたものだが、いまや全国津々浦々閲覧できるのはありがたい。・・・でも結局は地名が判らず。というかさ、結局通名が載っているんだよ、これ。

電話番号から住所の逆引きができないかとも考えたんだけど、104サービスは相変わらず住所から電話番号の一方通行検索だ。エンジェルラインとかも昔からそうだったもんな。悪戯電話被害があった時も、ナンバーディスプレイで相手を特定できないかと思ったが、NTTは、そういうことは致しかねますとにべも無かった。

こうなりゃ最後の手段と、名前と、県名と、電話番号を入れてGoogle検索したら・・・でてきたんだよね。電話帳データ掲載サイト。これを全文検索すりゃ、そりゃ引っかかってくるわな。ようやく正式住所を把握して、無事に電報を送ることが出来ました。

というわけでいろいろ回り道しましたが、ネット時代、いろんな情報が転がっていて、いろいろな手段で調べられるもんがいっぱいだよ、と言いたかったわけでして。