プラモ、今日しろー!

自分の趣味の一つにプラモデルってのが昔からあるのですが、プラモ道を歩む人がかかりやすい難病である「未完成病」に自分も罹患してしまい、結婚して子供が生まれた事で忙しくなったせいもあり、ここしばらくほとんど何もしていませんでした。3つほど並行して作りかけのキットがあるものの、いずれも10年越えでいい具合に熟成されているかもしれません。時の立つのは早いものですな。
プラモの完成度ってやつはいくらでも上をめざすことができ、手をかけようと思えばいくらでもかけれるので、自分の目が肥えてくると満足いかなくなって時間ばかり必要になり、一方で実生活は確実に忙しくなり、また次第に集中力も長くは続かなくなってきますので、必然的に完成まで漕ぎ着け難くなってくるわけです。そうなると楽しみのために作っているのか、苦行に耐えているのかよくわからなり、途中で投げ出してしまう。でもプラモ好きの気持ちは残っているので気になるキットを手に入れるとつい作り始めてしまう・・・。こんな感じでしたね。
自分は、その道の人から見れば全くの低レベルモデラーでそれほど高度な事は元々できないのですが、中でもやすり掛け作業が苦手というかあまり好きでないくせにジョイントラインやパーティングラインが気になってなんとかしようとするうちにお手上げというパターンが、ここしばらく続いているように思います。

んですが、先日、二十年ぶりぐらいにガンダム作って(作らされて)、久しぶりに血が騒ぎました。そこで思い切って店頭で見かけて以来ちょっと気になっていた、νガンダムMG,Ver.Ka を購入し、ここしばらく作っていました。
定価は7000円くらい、でもさすがプラモ御膝元の静岡県、プラモ屋には事欠きません。ガンプラ常時2割引きなんて店もあり、約5000円で入手できました。かなり得した気分。
未完成病を克服するために今回自分で決めたこと。

  1. 塗装はしない。幸い無塗装でも綺麗な多色成型だ。
  2. 接着しない。ガンプラのようなはめ込み組み立て可能モデルにおいてわざわざ接着するのはそれこそ接合部を綺麗に消したい時とかですからね。手をかけてはいけない。
  3. やすり掛けはしない。
  4. カッターすら使わない。道具を持ち出してこない。基本はニッパーのみ。

上記のようなレギュレーションで作り始めたんですが、作っていくうちにだんだん我慢が出来なくなって、工程がすすむたびに少しずつ道具をひっぱりだしてしまいました。途中の組み立て経過はすっ飛ばしますが、一回当たり数十分くらいちょっとずつ、週あたり2〜3日間ずつ、4週間ほどかかってようやくとりあえずの完成です。


部品が多くて作りごたえはありましたね。久しぶりに組み立てる「だけ」の楽しみを味わえました。これからさらに手を入れて部分塗装するか、思案中。そのためまだマーキングのデカールは貼っていません。


ユニコーンガンダムから逆輸入された「サイコフレームが露出して発光」ギミックが嬉しい。今回買う気になった理由です。プロポーション的には宇宙兵器にしては、やや足が長すぎる印象。もっと重心が下にあってどっしりとしているほうが好みなんだけど、人それぞれの好き好きだからね。


で、手の部品に驚いた。全部の指の関節が動く。しかもこれが一つの部品として最初から成型されている。異なる種類の樹脂で多段成型を繰り返して指とその球状関節を互いに封じ込めたようです。ほかにもバズーカは長い円筒状部品で構成されており、よく内側を抜けるものだと感心。金型すごい。技術の進歩に感心しました。

そんなこんなで一応は未完成病を克服したものの、やっぱりあそこはこうしたい、ああ手を入れたい、と、なかなか完治というわけにはいかないようです。業が深いですな。

しかしまあなんですね、RX-78作ったときは子供を英才教育することになるかもだのなんだのと書きましたが、結局子供よりも自分が召喚されて連れ戻されただけ、ということか・・・。

MG 1/100 RX-93 vガンダム Ver.Ka (機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)

MG 1/100 RX-93 vガンダム Ver.Ka (機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)