おっかいもの,おっかいもの,くださ〜い。

多少なりとも棒茄子らしきものがもらえるようなので,何年も前から計画していたノートパソコンを買うことにしました。
昔からのPC関連趣味とはいえ結婚してからはそれなりで,メインマシンはあいかわらずのパーツ寄せ集めの自作マシン,自分ひとりで使うわけでもないので昔のように早くて不安定なマシンを楽しむなんていうわけにもいかずそこそこ安定志向でパーツ選び,壊れれれば中身をパーツ単位で入れ替え続けてきた秘伝のタレのようなマシン。マトモに動くのは現在この1台のみ。
いや,ThinkPad 230Cs とか PC110 とか Libretto50 とか,486DX2-66のAT仕様マシンとか,PC-9821Asとか,FM-TOWNS model2 なんて古いマシンたちも火を入れれば動くとは思うが,さすがに非力で部屋の奥隅に放置されたままだし,というわけで1人が使っている間にもう1人も使えるようなサブマシンが欲しいかもね,なんて数年前から話していたけど,当時流行っていたネットブックも検討したけど,WiiだのDSだのスマホだのでとりあえずネットつなげるのもあってなんとなく踏ん切りつかず。
でもまあ,価格もさらに落ちてきて,自分自身はちょっとだけ仕事の内容が変わって転勤の可能性がじわじわと高まってきているような気がする昨今,急に単身赴任なっても持っていけるPC端末確保しておかないと家族とネット電話も必要だしね,と動機がプラスアルファになって,ようやく購入意欲が固まったわけですな。もちろん今流行りのタブレットマシンも考えては見たけれど自分の使う用途には別にタブレットの必要性はない。

でまあ,価格と性能をざっと調べたんだけどさぁ,やっぱりこの世界は数年立つともはや浦島状態で,あまりにも進んだスペック値に古いPC使いの自分は「なんでもいいじゃん,これだけマシンスペックあれば」なんて思ってしまうんですな。だって,メインの使い道はネット閲覧か,テキスト書きか,せいぜい趣味のちょこっとプログラミングか,古いゲームをちょっと動かすか,なんてくらい。
なにしろ,初めて自分で所有したマシンは動作クロック8MHzだぞ,メインメモリ32kByteだぞ。それがいまや最低スペックでもGHzで動き(200倍くらい),メモリは2Gbyteくらい標準で積んでいて(62,500倍!),ハードディスクは500GByteくらい当たりまえときたもんだ(カセットテープだと30分録音でおおむね64kByte,とすると500GByte=180日くらいの録音時間とほぼ同じか)。それに比べれば,3Dゲームでもガンガンするようなタイプで無ければ,これだけのスペックがあればPCとして文房具だの計算機だのに使う分には何の不満もありません。明らかにオーバースペックです。

でまあ実際に価格とスペックのバランスのいい商品を探していきますが,選択基準は「価格が安い」「外観が悪くない」「初期不良などのサポートがひどくない」「なるべくOS以外の付加ソフトはいらない」「カードで通販できる」なんてところばかりになってきます。なんなんだろうねこれ。昔のよくPCを知らない「一般人」がPCを選ぶ時の基準みたいじゃないか。すっかり薄くなった自分に愕然とします。まあそれだけPCが普通の機器になってしまったんでしょうな。
で,結局,価格安いほうから探していったけどASUSAcerは(企業としては好きだけど)サポートに一抹の不安があったので,次点としてHPを選択。往年の憧れの企業。注文済み,納期は来週末くらいかな。やっぱり買い物は楽しいやね。テンション上がる。

とはいえね,価格と値段を見ていたら今どきはサポートを一切期待せずちょっと性能の劣る一番安いのを新品で買って,壊れたら捨てる,それどころか毎年買い換える,の方が賢いかもしれないな,と思った今日この頃。