猿の尻笑い

以前,ハンバーグの由来を調べたことがある。
だって,○○バーガーって名前のつく食べ物のなんと多いことか。
ハンバーグをはさんだからハンバーガー。そこまではいいが,チキンをはさんだらチキンバーガー,チーズをはさんだらチーズバーガー。つまりパンではさんだもののことをバーガーというのか?
いや,焼肉ライスバーガーなるものもあったぞ。御飯を丸く固めたもので焼肉をはさんだ食い物。美味くて好きだったけど,ここまでくると語源が完全に不明。

もともとハンバーグは「ハンブルグ」がその言葉の由来。ここで食べられるようになった肉料理だからハンバーグ。で,ハンは港。ブルグは砦とか城とかそういうもの。そういやフライブルク城って松山にもあったな。だから「バーガー」は語源にさかのぼれば「城の〜」とか「堡の〜」とかいう意味でしかない。

では,このハンバーグがなんでハンブルグで食べられるようになったのかといえば,もともとはタタール人(正確には遊牧民族達。現在のタタール地方の人とは異なるらしい)が食べていた生肉を荒く刻んで,たまねぎや香草などと卵黄を混ぜ合わせた生肉料理のタルタルステーキを,消化よくするためか焼くようになったもの,らしい。
さらにこのタルタルステーキは,遠くアジアの方まで伝わりユッケの元になった,ともあったが真偽不明。いや別に本当でもいいんだけど,かの国はウリジナルが多すぎるのでまず疑ってかからないといけなくなっているのがなんともはや,本末転倒状態。
いや,ユッケがハンバーグの発祥だと言われていないので,むしろ信憑性は高いのか?と追記。

でまあ,タルタルステーキなる食い物の存在を知ってちょっと衝撃受けたのね。いってみれば焼かないハンバーグパテをそのまま食べているようなものでしょ。生肉が結構好きな自分とはいえ,さすがにちょっとワイルドやわぁ,と思ってしまった。

・・・とまあ,実は昨日ネギトロ食いながら思い出してしまった。生魚を荒く刻んで,ねぎとかわさびとか混ぜ合わせて食う料理。同じレベルじゃん。海外の人からみたらさぞワイルドな料理なんだろうな。

指輪物語でもあったもんな。細かい台詞は忘れたけど,魚を食うフロドが「生魚を食べるなんて!じぶんはもう獣になってしまった」とか何とかの趣旨の発言があったような覚えがある。そんなら日本人はいったいどうすりゃいいんだろね。