ペルシダーへの旅路

せっかくの自分の夏休みにどこにも遠出をしないのは子供達がちょっとかわいそうだったし,自分自身もちょっと行きたくなったので日帰りで行ける範囲でレジャーしてきました。
自分は昔から鍾乳洞とか滝とかが大好きなんだけど,ここ10年ばかりどこにも行っていないのでちょっとさ寂しい。というわけで静岡県内の鍾乳洞を探しました。子供の希望は知らん。あくまで自分の趣味全開です。

さてネットで検索すると,御殿場方面と浜松方面に鍾乳洞が存在する様子。特に浜松方面の「竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)」は東海地方では最大級の観光鍾乳洞となると,まあココが行き先としては順当かと思ったんだけれども,そのほかにもいくつかのブログ報告でみつけた「鷲沢風穴」が,これがなかなかマニア心をくすぐる内容・・・。というわけでこちらを第一目標に,時間の都合がつけば「竜ヶ岩洞」は第二目標と設定。

問題はいつまでも部屋の掃除が進まない子供達に,直前まで「片付けないとお出かけしないよ!」といい続けていたのですがついにタイムアップ。仕方ないので「部屋のココまで片付けたら連れて行ってあげるから,帰ったら掃除するんだぞ!」とかなり譲歩してのお出かけ実行となったのでした。やれやれ。

さて,両方の目的地ともに開通して間もない新東名のICから近いようなので,これは新東名を使ってみるしかありません。まだお盆すぎの夏休み真ん中の土曜日,混雑するかもと覚悟してはいたのですが,道路は空いていて,道は広いわ,車線は多いわ,めちゃくちゃ走りやすかったです。そんなに速度出しているつもりないのに油断すると135kmくらい出ていてあわてて速度を抑えることも数度。目の前で速度超過でパトカーに誘導される車も2台ほど。あわわ。そしてニュースで報道していたとおり,道路は空いていたのですがPA,SAがどこも込んでいます。なんでこんなに・・・。

まずは第一目標の「鷲沢風穴」へ。ここは所在地は開通した新東名のすぐ脇なんですがICは残念ながらやや離れています。最寄のICは浜松SA併設のスマートIC(ETCのみ)。ICから近場の観光スポットであるフルーツパークへの道は現在整備中であり,かなり大回りをして行くこととなりました。途中で憧れの浜松ホトニクスの横を通ったのはちょっとうれしかったけど。
フルーツパークのそばを抜け,さらに15分も走ると新東名が見えてくるので,この脇のアップダウンの激しい道を進み,最後に砂利道に入ったところに鷲沢風穴はありました。
車が10台くらい駐車場に停まっており,ほとんどは風穴目当てではなく,どうやらここから湧く水を汲みにきている様子。20Lで100円で販売していましたが,自分らは洞窟の方が目的。入場料を払い,ヘルメットを受け取り中に入ります。

探検隊結成。いざ入洞!

なんかね,入り口からいきなり狭い!しかも中は整備されているとはいえ,天井は低く油断するとあちこちに頭をぶつけてしまいます。ヘルメットは必須です。

ただ狭いだけではありません。かなり広い空間もあります。初めての鍾乳洞体験に子供達はおおはしゃぎ。

あああ,大人は敬遠する「胎内めぐり」。せまい岩の間を這ってすすむ子供達。汚れるのは覚悟していましたが,ひざがやはり泥だらけ。

この鷲沢風穴,風穴と名前はついていますが立派な鍾乳洞でした。小ぶり規模ながら地底探検隊の気分をたっぷりと満喫できて見所も多い,なかなか味のある鍾乳洞です。適度な寂れ具合,人の少なさといい,鍾乳洞ファンの自分にはかなりポイント高かったです。すぐそばにはオートキャンプ場もありますし,また来てもいいかもね。

さて,鍾乳洞の中でも雷の音がとどろいていましたが,出てくると雨。鍾乳洞の冷気で入り口付近が,雨の湿気で白く煙っていました。天候に左右されない屋内型屋外観光の鍾乳洞。この時点でまだお昼前だったので次なる竜ヶ岩洞まで向かいます。最寄は浜松いなさICになりますが,鷲沢風穴からは下道で移動します。車で40分くらいだったかな?
行く先の住所情報を持ってくるのを忘れていたのでスマホで電話番号を検索しカーナビ入力。あああ,インタネット環境がどこでもあるのは,ほんと便利だ。

さて次にいくのはいわゆる観光鍾乳洞です。前とは違いたくさんの車で駐車場は渋滞しているので早めに見切りつけてやや離れた駐車場に駐車。しとしと雨の中を坂を上っていくと現れたいかにも観光地な土産物が並んだ建物・雰囲気に,全国屈指の観光都市出身の自分はちょっと嬉しくなります。

チケット買って早速,入洞。こちらは内部がよく整備されており,頭をぶつけるようなところもほとんどなく,すいすいと進めます。ときどきぽたぽたと水が落ちてくるくらいで,別に汚れるようなところもありません。公開している規模が400mあまりとかなり長く,見所も多くかなり面白いのですが,探検気分というわけには行かず,どちらかといえば水族館を見てまわっているような気分かな。

ちょうど中間点にある天井から噴出し落ちる黄金の大滝がすごい。薄暗い中での流れ落ちる水なんてまともな写真はとれなかったので公式Webページから写真をリンク貼り付け。ただ,この滝みて,なんかデジャブーを覚えたんだよねぇ。自分,ここに幼少の頃に連れてきてもらったことあったっけ? うちの家族は,旅行先で鍾乳洞あるとなると,わざわざ入っていたからなぁ。
http://www.doukutu.co.jp/do-point-otaki.gif

息を呑む様な光景。自然の作り出した美ですね。

観光地にはお決まりの,出口に繋がった土産物屋。そして観光地価格の食堂。決して美味くはないところがミソ。いいんだよ観光地なんだから。

ここの食堂で遅めの昼飯を食べて,多少の土産物を買ってから帰路につきました。帰り着いたら16時だったので,そのまま地元の温泉施設に行ってひとっ風呂あびて,あとは今日はゆっくりしました。あああああ,月曜からはまた出勤だぁ。サザエさんシンドロームがもう始まっていますよ。とほほ。