時代はスーパーハッカー

仕事で、生産設備を運転するためのアシストシステムを構築中なのだけれども、人的なミスが起きにくいように手順をコンピューター管理し、しかるべきチェックフラグが立つまでは設備が起動できないようにしてもらった。

コンピューターはネットワーク経由した離れたところに設置されたサーバー型の運用なので、ユーザーである自分らは直接システムを制御することはできないのだが、当然ながら情報システム部はシステムフラグを直接書き換えることも容易だ。

で、コンピューターシステムと実際の設備の連動具合の動作チェック中なのだが、チェックフラグを設備運転中に降ろしたらどうなるか、と思ったらいきなり設備が停止する。

これってつまり、さまざまな機械類がコンピューターに接続されて制御されるようになるに従って、ネットワークを経由してコンピューターから自由に操作できるってことだ。いよいよ時代が「あの世界」に追いついてきたなぁ。

薄暗い部屋、モニターはなぜかグリーンモニターにプログラムコードが流れる(しかも結構な確率でBASIC)。メガネをかけた男がすごい勢いでキーボードを叩く。
「OKそのままだ……よーしいい子だ。よし!ビンゴだ!」
パシーンとEnterキー(またはスペース)を大きな音で叩くと、画面には大きく「プロテクト解除」とか書かれた文字が点滅する。そして、敵(とか悪の研究を行っている財団とか)の設備が急に停止して煙をあげだす・・・。

マイコン大作戦とか見て、こんなのありえないと思っていたけど、30年たってついに時代が追いついたんだなぁ。