名物にうまいもの・・・

会社の某さんから土産物をいただいた。
旅行先で買ってくる菓子系の土産物は日本全国交通網が発達したためか、有名所は各地でコピー商品が出回るようになっており、味も遜色ないものが多い。
元々、オリジナル商品がとても美味いか、または珍しいかのいずれかでコピーされるのだろうが、全国からコピー商品が集まれば必然的に、不味いものは淘汰されて、そこそこ安価で美味いものだけが生き残っていく。

そうなると、日本全国で似たようなものしか売られないので、旅の土産という付加価値が必要だ。これまでの変遷はこういう感じじゃないかと思う。

  • 第一段階。たとえば「元祖」○○名物と銘打ってあることで地元オリジナリティを強調。本当にそこで開発されたものでないコピー商品でもよし。
  • 第二段階。○○特産の味(プリッツとかポテトチップスとかでやっているタイプ)。派生商品展開で地元オリジナリティを強調。
  • 第三段階。「○○へ行ってきました」パッケージ。中身はすでにどうでもよく旅先へ行ったという証明になればいい。

でもね・・・それがさらに進むとこういうものになるのかねぇ。今回の頂き物。

・・・「名所」で「サブレ」ってどうよ。これなら全国どこでも通用する。土産物の機能のうち「どこに」行って来たかを手放してしまった大胆な商品。
「どこかに行った」ということしか判らない、現代の個人情報保護にも対応した先進性。すごい。

ちなみに購入場所は伊豆・三津シーパラダイスらしい。ネタで買ったのでは無く、まじめにこれしか置いていなかったそうだ。