また会う日まで

東京・お台場の「船の科学館」が、本館の展示を終了するそうだ。

船の科学館 本館展示の休止について - :: 船の科学館 -Museum of Maritime Science-

この手のお知らせはじきにリンク切れになるので、いささか著作権上からはグレーっぽいが、ほぼ全文を引用しておこう。

2011年7月15日
船の科学館 本館展示の休止について

 「船の科学館」は、1974年(昭和49年)7月20日「海の記念日」に開館いたしました。以来、37年間にわたり延べ1,800万人を超える来館者を迎え、海と船の文化を伝える海洋総合博物館として皆様に親しまれてまいりました。
 しかし、6万トン級の大型客船を模したユニークな本館は、施設及び展示共に老朽化が著しく、これを機に、次世代の海洋教育拠点へのリニューアル準備のため2011年 9月30日(金)をもって、ひとまず本館展示を休止することといたしました。
 本館建物は、引き続き事務所及び収蔵保管・研究施設として活用し、展示は前面水域で保存・公開している南極観測船“宗谷”を中心に、屋外展示の公開を行うと共にプール水面を活用した各種体験教室も実施して、博物館活動を継続していくことといたしました。
 なお、前面水域に係留している青函連絡船“羊蹄丸”につきましては、本館展示の休止に伴い保存・展示を終了することといたしました。

船の科学館 “ 本館 ”及び“羊蹄丸”の展示最終日
2011年 9月30日(金)

実は、この船の科学館は個人的に思い入れのある場所だ。
自分の父が海運業関連の仕事で昔から船にはなじみがあったこと、お台場は昔は何も無い荒野にぽつんとこの船の科学館があったため、周辺は特撮ヒーロたちが戦った舞台であったこと、飛行機好きにはたまらない2式大艇が展示されていたこと、結婚前はいろんな場所の科学館めぐりが定番のコースだったこと、そして上記もろもろの理由からここでパビリオンとして公開されていた元青函連絡船の「羊蹄丸」を自分たちの結婚式場としたことだ。

ここは元々、ホテルとタイアップで結婚式プランがあったため実施するのに無理は無かったのだが、結婚式をあげるにあたり良くこんなところがあったのを見つけ出したよなぁ、と自分の奥さんに関心した。そういえば2人で訪れた時にたまたまどこかのカップルが結婚式を挙げていたのだが、それをしっかり覚えていたらしい。後で言われてなんとなくうすらぼんやりとしか覚えていない自分。ま、男なんてそんなものです。
とはいえ、その「羊蹄丸」が展示をやめてしまうとなると、なんとしても行かねばならぬ。

本当は9月のはじめに行くつもりだったのだが、自分の雨男超能力が発動して台風のために予定キャンセル。なんだかんだで9月も終わりになってしまった。本当は費用を節約するつもりで高速使って日帰りするつもりだったが子供が熱出して金、土はキャンセル。日曜だとその次の日が仕事でしんどすぎるので新幹線に切り替えたよ。
しかし子供連れていると、楽なはずの道程もしんどい。言うこときかない男の子2人もつれて移動していた自分の母親は、今思うとがんばっていたよなぁ。

というわけで、今回の主目的の「羊蹄丸」全景。船の科学館の展望台から望む。もう見れなくなると思うとちょっと寂しい。

自分たちが鐘を鳴らした台で子供達が記念撮影。なんだかんだであれから11年。早いものですな。
あまり詰め込むとしんどくなりそうだったし、子供たちも早々に飽きてきたので本館の見学もそこそこで切り上げて帰宅。やたら交通費ばかりかかるレジャーではありました。

最後に、
青函連絡船“羊蹄丸”無償譲渡の公募締め切りについて

にて

これまでにあった本件に対する問い合わせの件数は51件、実際に「仮申込書」の提出をいただいた件数は35件です。
今後は、「仮申込書」の提出があった35件の法人を対象に、9月30日(金)までに正式な「譲渡申請書」及び「利用計画書」等の必要な資料の提出を受けて、その中から10月中に審査を行って最も適切な譲渡先を決定することといたします。

と羊蹄丸を引き取り希望している法人もそれなりにあるわけで、すぐに廃棄処分になるわけではなさそう。内装は変わってしまうかもしれませんが、また機会があれば今は鹿児島にある2式大艇のように、日本のどこかで羊蹄丸にも会うことができるかもしれません。