中国出張

出張3日目。

睡眠、今日も3時間未満。
午前中はまた昨日のお客様の所へ。昨日の試作試験結果の聴取、特に問題なくホッ。
午後は車をぶっとばして2時間ほどのところの別のお客様まで売り込みに。交通事故が多いだけになかなかスリルのあるドライブなのだが、じきに感覚がマヒしてきて怖くも無くなり、移動中はすることもなく寝てしまう。

到着した町の飯屋で遅めの昼食をとる。どの食事もショウガやニンニクがよく効いており、魚、肉料理のどれも骨多い。日本の料理ってぶつ切りのまま煮たり焼いたりすることが減っているんだなあ、と。魚にいたっては、中国で加工され文字どおり骨抜きにされてしまっているわけで。
…とかなんとか考えながらムシャムシヤ、ペッ、ムシャゴキ、ペッ、と忙しくおいしくいただいた。

そのまま客先に。ここは完全な中国メーカーなので全く言葉が分からず私は出る幕なし、営業に対応は任せる。対応にでた中国人の技術者の携帯電話の待ち受け画面がなんと、猫耳娘! おそるべしかな、萌え文化はこんなところまで浸透してきていたか。

帰りの車中も爆睡。目が覚めたらホテルだった。

夕飯は営業さんと一緒にその辺りの店で。言葉がわかる人がいると気楽でいいね。またもムシャムシヤ、ペッ、ムシャゴキ、ペッ、と忙しくおいしく。その後、営業さんと街を歩く。

深夜にもかかわらず活気有る。というか、夜11時をまわっているのに幼児を連れた人のなんと多いことか。結局、短期間に社会システムが大きく変容しすぎてこうならざるを得ないんだなあと思う。良い悪いの問題ではなく、単に適応しただけ。
日本での「子供が夜型になっている」なんて、この現状を見ると大した問題とも思えない。

とある雑貨屋、本物の刀剣を飾っていた。ひやかしで抜いて見ると刃がついている。あぶねー。すると店の奥からどんどん剣を見せにくる。中国の装飾鞘の両刃のダガーやらレイピアやら…気分がTRPGになりかかっていたところに日本刀を見せられる。模造品かと思ったら「皇紀○年」やら名前やらが刀身に彫り込んである…うわ、これ本物の軍刀だよ。

あちこちで交通事故とそれに伴う喧嘩。走りまわるパトカー、いかにも治安が悪い。
表通りを外れて薄暗い下町の路地を抜けているとビルから桶持った親子が出てくる。ああ、銭湯か。
路地には大勢の人が群れている。街頭テレビだね。さすがに最近暴動かあったばかりなのでなるべく日本語を口にしないようにして横をすり抜け…ようとしているんだから、頼むから営業さん、大声で話しかけないでほしい。あなたは中国語ペラペラなんだからいざとなれば紛れ込めるでしょ。こちらはそういうわけにはいかないんだから。

そうやって中国の夜は更けていく。明日は早いのでしっかりと荷造り、就寝はまた3時…。