ライダー

 昨日の日記の通り,冷やかな目だったので,せめて自分がどこに喜んでいるかここに残しておこうかと。

 その前にまず自分は何から作られているかを考えていたのですが,強烈に残っているのはファイヤーマン,コンドールマン,カゲスター,アクマイザー,17,ゴレンジャー,ジャッカー,そしてライダー達。ま,そういう世代ですな。

 厳密には初代ライダー世代からはやや遅れているのですが,そこはそれ,地方の数少ない優位性というやつで再放送の洗礼を数回に渡って受けておりますので・・・。ウルトラマンよりはライダー世代だと思うのですな。

 それにしても,たとえばコンドールマンとかはあまりにも強烈な敵役ばかりで,どうやらシュールな趣味はこの辺からきているのではないかとも思うわけであります。

 でもねぇ,子供心にも,毎回毎回なさけない作戦しか立てない敵になさけない応酬しかできない正義の味方を見続けていて,頭のどこかは「これは違うかも」とか思っていたかもしれません。
 でも,それでも「俺フィルター」と呼んでいる子供の目フィルターを通して見ていたわけですよ。だから脚本がどんなに子供だましでも,どの組織も一度は必ず行う幼稚園バスジャックとダム毒流しを見ても,それでも見栄を切って現れるヒーロー達がいれば,それでよかったんですな。だって,時代劇なんてまさにそういう構造でしょ?脚本は使い回しだし,たいした内容というわけでもないけど,活劇があって印籠がでればみんな納得する。
 今の子供だって本質的には変わっていない思うし,世界設定に矛盾がどうとか,ぐだぐだとした人間ドラマとか,そういうのはあくまでおまけなんだけど,いつの頃からかおまけが主流に,主流がおまけになってしまった今の作品は,あまり支持できません。

 んで,「仮面ライダーSPIRITS」がいいところは,読者のニーズにあわせて,大多数の読者が納得する「俺フィルター」を通したうえで,ちゃんとオリジナリティーにもあふれた作品として成立しているところ。

 だから現時点でこれが映像作品になるのは絶対反対。CG技術が発達して,昔の俳優が昔の姿のままでバーチャルに動かせる時代が来るまでは。