除災招福

本日は節分。毎年鬼の面は即興で自作しているのだけれども、年々子供たちの投げる豆が痛くなってきたので最近は顔面保護具としての意味合いが強い。いやほんとに、つけていないと目が危険なのですよ。
あまりにも適当に作りすぎるので、今年こそはちゃんと紙粘土なり貼りぼてなりで立体的に仕上げて着色しようとひそかに思っていたのだけれども、昨日くらいから頭痛がひどく体もだるいので今日は午後からずっと夕方まで寝ていた。昼寝というには5時間は長すぎる。でもまだ眠い。症状からいって風邪ではなく花粉症なんだろうな。体がアレルギー反応に慣れるまでは、しばらくしんどい日々が続く。そんなこんなで工作する時間もなかったので、結局は今年も10分で作成。なんか、鬼というよりはゴブリンだ。こりゃ。それでも子供には好評。よかった。

さてそんな節分、なんか知らんが最近は巻物を丸かぶりしなくてはいけないらしい。もともとは大阪のほうの、それもごく限られた地域の風習だったらしいが、10年くらい前から大々的にキャンペーンをおこなった結果、なんとなく全国レベルで定着しはじめている気がする。今の子供たちが大きくなったころには「伝統行事」になっているのかもしらんね。
大々的なキャンペーンの割にはさっぱり定着しないハロウィンと比べると、こちらの恵方巻き(これもセブンイレブン命名だそうだが)は毎年ある方角を向いて丸々一本の巻物を願掛けしながら食べるだけ、というもので、人の家に侵入してお菓子を強奪する必要も、限度を超えたいたずらを仕掛けられる必要もなく、日々の献立に頭を悩ましている主婦にとっては買ってくればいいだけで楽だし、どんな巻物かも詳しく決められていないからいろんな種類の巻物あればうまいし楽しいし、食い物好きな日本人に合ったイベントなんでしょうな。まさに鰻の販促キャンペーンと同じだ。

でまあ、わざわざ行わなくてはならない行事かどうかはともかく、自分が前述のように体調がイマイチで食事作るのが億劫だったので(休日は自分が食事作る担当だ)、今年は乗ってみることとした。
でもね、あまり普通の巻寿司って好きじゃないんだ。だから変わり巻き寿司をいろいろ買って、切ってみんなで分けていろいろ食べることにした。この時点ですでに丸かじりではなくなっているので趣旨から外れているのだが、まあいいや。
海鮮巻き、トンカツ巻き、鉄火巻き、焼き肉巻き、そして7種の具が入った恵方巻き。さすがに今日はスーパーにもいろんな巻物がおいている。子供はそれでも、切った巻物をそのまま口にほおばってお願いしていたよ。意外とトンカツ巻きはうまい。カツサンドがうまいのだからそりゃうまいよね。正確な方位はスマホで算出。いろいろ便利ですな。

食べ終わってから、今度は豆まき。今年は家の中を汚したくないというので、鬼が玄関から入ってきたところで家に入れず外に追っ払われるという設定に。目を守るためというのもあって、目はぎりぎりみえるか見えないかの細い穴を開けているのだけど、家の中はそれでいいんだが、外にでて暗くなると途端に全く見えなくなる。足元が見えないのは恐ろしいけど、子供たちが家の敷地の外まで追い出そうとするので、手探りしながら外まで歩いていったよ。薪能とか本当に見えないというけど、こんな感じなのかもね。