文明の利器とドライなハーブと

自分は香草の類が結構好き。だから東南アジアに出張行ったときも食に関しては不満な記憶が無い。むしろ現地の食べ物が美味くてしょうがなかった。

オレガノはかなり好き。トマト料理に合う。当然ケチャップにも合う。
ピザパン焼くときは,ピザソース塗るかケチャップ塗って,オレガノをたっぷり振る。

庭には,原則食べられるものを植えている。ハーブ類は雑草の類なのであまり手をかけなくても勝手に育つのでいろいろ植えてみた。オレガノもよく使っていたので2株ほど植えた。
そしたらまあ,育つのなんの。隣に植えたミントすら差し置いてどんどん勢力範囲を拡大していった。おかげで,オレガノを植えてからは庭から収穫したものを乾燥させて使っている。

今のオレガノの繁殖具合。これでもだいぶおとなしくなったほうで,最初の年は土が合ったのか太い茎で上にぐんぐんと伸びていき小藪を作ったぐらい。寒さにも強く何年も越冬しているし,かなり育てやすいハーブともいえるかも。

前回作った乾燥オレガノが切れたので,オレガノを収穫する。ついでに植え込み枠からはみ出した分を容赦なく抜き取る。ほっとくと今年の夏で隣枠も侵食してしまう。手前側の砂利部分がようやく除去した場所。ココ一面,さっきまでオレガノだらけだったよ・・・。

自分の家で使う分だけなので,そんなに大量には要らない。まだ葉っぱが小さめのやわらかそうなところを中心に収穫。
で,いつもならば茎をまとめて束にして風通しの良い場所に2週間ほどつるして置くんだけど,今回は乾燥工程を電子レンジ使ってやってみようと思い立った。

まずは茎から葉っぱをちまちま取り外す作業で,これが一苦労。最近はTVをあまり見ないけど,こういう単純作業はTVこそ心の友よ。ファミ劇帰ってきたウルトラマンがたまたま放映されていたので,だらだらと見ながら葉っぱ外し。デジタルリマスターだと綺麗だけど,見えすぎちゃってなんか人間ドラマ部分と特撮部分とがしっくりとこないんだよね。ええと作業に約1時間でウルトラマン2本も見ちゃったよ。子かごに一杯分取れました。これを何度もよく水洗いして,ごみを取り除く。ちなみに写真は今回摘んだうち半量分。

耐熱皿にキッチンペーパーを敷いて,その上になるべく広げる。加熱すると水が出るので,ペーパーはこれを吸い取って煮えさせないようにするためだそうな。
あまり重なると,当然蒸気で中の方は蒸されるだろうから,少なめで広げたほうがいいんだろうし,水気はなるべく切ったほうがいいんだろうけど,そこは手抜きチャレンジがモットーの自分,水洗いしてザルで上げたばかりのたっぷり水が残っている葉っぱをこんもりと皿に積み上げる。さすがに一回だと皿に乗り切れなかったので半分ずつ,2回に分けたけれど。

で,20〜30秒ずつくらい,700Wで加熱しては均一に熱が加わるよう,蒸気が篭らないよう,手で葉っぱをかき回して,主に上下を良く入れ替える。

これを十数度繰り返し,延べ10分くらい過熱すると葉の水分だけでなくペーパーに染み出した水分もどんどん飛んで行き,葉がカラカラパサパサ,チリチリに変わっていく。ここまでくればほぼ完成。

ポリ袋に移して手で揉んで細かくしていく。篩にかけて荒い粒や葉っぱの茎を除こうかとも考えたけど,めんどくさいのでやめた。結局ザル一杯の葉っぱから,乾燥重量で70gくらいとれたかな。昔買った市販のオレガノの空瓶に,卓上用に詰めなおし。残りはスパイス用に購入した小瓶にいれて香りが飛ばないようにしておく。これだけあればまた半年〜1年くらいは持つでしょう。

オレガノはドライにしたほうが香りも良くなるけれど,フレッシュもなかなか良い。イカとナスとチンゲンサイをトマトとコンソメで炒め煮,ガバっと摘んだばかりのオレガノを葉っぱを手でむしって入れて一緒にいためると香りがついておいしく,お勧め。