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あけて月曜日。朝から職場はてんやわんやだった。
自分は、職場のみんなに「残念だけど、今自分たちにできることはほとんど無い。普通に仕事して生産して、日本の経済活動を底支えすることが、今一番できる大きな貢献だ。あとは可能な限り、ちょっとでも余裕があったら募金をしよう。」と語ったように覚えている。

A部長は、なぜか俺に「原発って、今どうなっているの」と聞いてきた。「後はひたすら冷やしきればこちらの勝ち、冷やせなかったら負け」と答えた。何故俺にきくのか訊ねたら「いや、こういうのは一番詳しそうだから」と言われた。事故災害系は昔から興味あったから、スリーマイルとかチェルノブイリとかいろいろ本読んではいたけどさあ。

そうしているうちに、誰かがまた爆発したと言った。ネットでニュースも見た。昼飯の時に、3号機の爆発映像も見た。こりゃ駄目だ、負けたと思った。
外に出ると天気が良かった。青空が広がって、気温も緩み、春の到来を感じた。
この青空を、もう二度とこれまでのように単に心地よいと見れないのかと、気持ちが落ち込んで悲しくなった。子供たちがかわいそうになった。