試練

 が、試練はつづく。下の娘が夕食時にオエー。絶食させて様子見るもとにかく水だろうが何だろうが、口から入った物はきっちりと全部オエー。自分もまだ熱あってふらふらしているが、身重の奥さん一人じゃ完全に手に余る状況になんとかかんとかで対応。しんどい。
 水も口にできないので、手当早くしないと脱水症状を起こすことが心配で夜間診療所までつれていく。
 雨降り夜間で、微熱でていて薬飲んだ状態、運転がこわいのできっちりと法定速度守る。後ろの車はイライラしたそぶりをみせるが、なに、知るものか。途中、斜めに合流する三差路で、合流点直前で急に道路が曲がっているような錯覚に陥り、自分が走っている方向が把握できなくなって一瞬パニックに。
 いつも走っている道なので、そんなことはない、と強く自分に言い聞かせ、ようやく回復。後でみたら、該当箇所は雨で道路に反射したネオンの明かりが曲がった中央線に見えなくもない。このせいか。子供連れて運転しているので、何かあったらと思うと怖い。

 夜間診療所では特に異状なしとの診断。とりあえず座薬の吐き気止めもらう。まあ一刻を争うような脱水症状気味とかいう話じゃないのが確認されただけでもいいとするか。
 喉が乾くのか、夜中に何度も起きては「おみず、ほしい」と大泣きする。しかし吐き気止めは効かず、相変わらず飲んだらその分だけオエー。ベットへの吐瀉物の被害をくい止めるため、居間に布団しいて寝かせるが、親はその横のカーペットの上で仮眠。
 自分の熱は結局下がらず。薬で散らす。