読了

 ハリーポッター5巻。出張が多いと読み進める。ハードカバーは、持ち歩くには重たいけれど。

 1巻から続く全体の物語としてはちょうど「転」の部分なのであろう。いろいろと判明する驚愕の事実に、正直いって読後感はあまり良くない。カタルシスがこれまでの巻に比べて少ないというか、まあ、もっと簡単にいえば「ああ、よかった」と単純に喜べなくなってきた展開。主人公の成長と共に単純な勧善懲悪の世界では留まれなくなってしまったのか。

 5巻は前ほど売れなくなった、というのは単にファンタジーブーム自体が落ち着いてきたから、という考察は前にも述べたが、もしかしたら読者がこの先につながる厳しい「転」「結」の展開を敏感に察知し、気軽な気持ちで読んできた読者層をためらわせたのかもしれないな、とも考えさせられた。

 古本待っていてもなかなか出そうにないし、次の巻は新刊ですぐ買うとするか。予定は5月だったかな・・・。