Episode3

それなりの時間で仕事終了、大阪駅周辺の映画館の最終上映時間に間に合ったので見てきました。
子供が小さいと、なかなかふだんの休日も時間がとれませんので、ある意味いい機会。

さて、結局、予定調和が完結しただけの感は否めず、そのためにストーリー的なカタルシスがいまいちなんだけど、その一方で特撮最高、チャンバラ最高、すみずみに張り渡されたEpisode4への伏線、となんともアンバランスな印象が残った作品でありました。
初期3部作の会話の切れ端のつじつまをむりやり合わせて、かつアナキンを主役にしているので悪者に描き切れないのがシナリオ的な苦しさになっているんだろうな。

もともとベーダーは、1作目では絶対的な悪役として登場させたにも関わらずキャラが立ち過ぎちゃって、実は主人公のお父さんでしたとしちゃったのが運の尽き、3作目では結局感動の別れまで演出させられて。
その分、悪の魅力が減っているんだよなぁ。
アナキンには、もっと悪の華というか、魅力ある悪者みたいな描き方をして欲しかったぞ。それで、主人公はもっと別のところに据える、と。

いろいろと文句はつけているけど、この新3部作はあとになるほどおもしろくなるという変な傾向があり、単体の映画としては前2作よりも楽しめたのは事実。もっとも旧3部作は越えられなかったかも。

もともとSWのコンセプトは「日本のクロサワの時代劇をSFで」「複葉機の華麗なる空中戦をSFで」だからなぁ。決して高尚なものではなくどちらかと言えば俗物の固まりだから、単に「ああ面白かった」だけでもいいんだけどね。

あああ、これでSW祭りも終わりかぁ。