技あり

最近,ネット環境が整ってくると電子データで測定データの提出を要求してくるお客様が増えてきました。ま,それはいいんですが,測定データの生チャートなんぞを要求されると困ってしまいます。なにしろまだまだ紙データ出力が前提の測定機器の多い事。


もっとも制御系は専用機器を設計するより安いんでしょうね,ほとんどPC,それもWindowsが動いている。というわけで,最近は印刷データについてはPostScriptプリンタドライバをインストールして,それを.PSファイル出力して Adobe Acrobat に読み込ませてPDF化,という手順で対応しております。


今日も今日で社内某部署から,お客様への報告書を書くために同じような要求あり。ほいほいとデータコンバートして送信,よっしゃ,仕事終了!!と思ったら返信あり。
『これ,比べられるように,4枚をA4に並べてよ。あ,**とコメントも入れてね。資料番号も追加してね。』
え〜〜〜〜,これPDFデータなんですけど。PDFって改変しづらいのでお客様に出すデータをわざわざPDFに変換しているくらいでしてねぇ・・・,なんて言ってもしかたない。どうすりゃいいんだ。
悩んだ末,結局こうしました。変換したPDFデータ(4枚連続)をAcrobatで印刷。印刷先のプリンタにもう一回 Acrobat Distiller を指定してPDF変換。印刷はプリンタドライバの機能で4頁を1頁に印刷する設定に。出力されたPDFにさらにAcrobatのテキスト注釈ツールでコメント追加。さらにこのテキスト注釈フォームを潰すため,さらにもう一度 Distiller を通して再々PDF変換。と手順としては簡単なんですが,やっぱり自分で自分にデータを出力しているようなものらしくやたらに動作が不安定。印刷中に何回エラーで止まったことか。ときどきは『不正な処理を行いました』でアプリ自体も止まるしWindowsは不安定になるし。


それでも,何かの拍子にうまく印刷変換できることもあるので,あきらめるのも惜しく苦労して何回かPCを再起動しつつなんとか変換終了。どうやら出力先のフォルダによって成功したり,保存ファイル名によって失敗したり!?,といったパターンが見えてきました。たぶんディスクアクセスのタイミングが成功失敗する要因なのでしょうねぇ。こんな仕事で丸々2時間・・・何やってんでしょか。俺。