ノロウイルス

世間ではノロウイルスが蔓延しているようだが,そんなに大騒ぎするほどのことだろうか?
そりゃ感染力は強いし,ひどい下痢嘔吐にはなるが,もともとノロウイルス感染はこの時期の恒例で,今にはじまったことでも無い。少なくとも近代治療を受けられる日本では,そうそう死に至るわけでもない。
ノロウィルス対策に塩素系漂白剤で拭き掃除とかするとなると,別の問題が発生しそうだ。

もっとも発展途上国の多くでは,治療を受けられない子供たちが脱水症状で多く亡くなっているという事実はある。ワクチンの開発ももう少しという所まで来ているようだが,早く供給されて欲しいものです。

自分がむしろ怖いのはインフルエンザ。スペイン風邪の例もあるし,いつ死亡率の高いインフルエンザが流行るのか,その時に自分の子供たちは大丈夫か,と思うともう気が気では無い。
もっとインフルエンザワクチンを接種しよう。そりゃ効果は100%ではないけれど,ほんの少しでも感染力が低下するだけで,感染経路ネットワークの伝達が格段におそくなるので大流行を防止しやすくなるという公衆衛生的な確率論的な考え方で,自分のために,そしてみんなのために。

SARS騒ぎのときも怖かったが,少なくとも乳幼児の死亡がほとんどないと聞いてかなり安心した。
最悪,子供だけでも生き残れればそれでいい。