スーパーマンリターンズ

行きの飛行機内で鑑賞したが。・・・これ,いつの時代の映画ですか?
CG技術の進歩で,目もくらむ様なシーンが連続するのはいいのだが,如何せんシナリオというかキャラ設定がねぇ。

以下でネタバレしてしまうが







だいいち,スーパーマンに子供がいたとか,クラークケントはただひたすらウジウジ君だとか,そういうところはいいのだけど,それならそれで,設定をシングルマザーにすればよかったわけよ。それなのに,スーパーマンに捨てられたと思って他の男と同棲しているわ,またこの男がいいパパぶりを発揮しているわ,じゃあ戻ってきたスーパーマンを完全に拒絶するかといえばそうでもなく,ある意味スーパーマンにとって都合のいい状況なわけね。子供だけ作って,他の男に育てさせているようなもんだから。

おかげで,一見現代の世相を表した様な家族構成ではあるけれど,じつは構造的には昔ながらの「流れ者のヒーローが最後に女を捨てて都合よく去っていく」ような世界観と同じではないのかと。

子供がじつはスーパーマンの実子だった!というのがこの映画のびっくり!な部分で,それを隠すための人物設定なんだろうけど,おかげでスーパーマンがすごく嫌なやつに思えてしょうがない。せめて「ジャスティスリーグ」のスーパーマンキャラにしろよ。ほどほどにクラークもかっこいいしね。