BSEと吉野屋と

 最近,なんかよく吉野屋へ行く機会があったのだが,その吉野屋,1年ぶり1日限定で2/11の11時から牛丼限定復活だそうで。

http://www.yoshinoya-dc.com/

 しょせんは,ただのすじ肉をよっく煮込んだだけのものだし,ジャンク味覚OKの自分としては,それなりの味で安く食べれればなにがなんでも牛で無いとあかんとは思えないのだが,なぜか食べられないとなると欲しくなるのが人情,牛丼発売中止の際には暴れるおっちゃんも出たっけ。

 今回の限定復活は,ただの広告というか,話題あつめというかだろうなあと思ったのは,その吉野屋の店舗においている「署名してください」のカード。それには以下のURL(とQRコード)が載っていますわ。

http://kaikin.jp/

 牛肉輸入再開を訴える会,だそうで,趣旨はともかくなんで法人じゃなくて個人で会を設立運営しているの?
 なんかあやしい気がするのはうがった見方?それとも個人で行っている輸入業者かなにかか?

 専門部会としていろいろな外食産業が協賛していて,ともかくもこっちのほうはまだ納得いきます。リストにあがっているのは,

社団法人大阪外食産業協会,仙台牛タン振興会,事業協同組合全国焼肉協会,社団法人全日本司房士協会,社団法人日本フードサービス協会,株式会社赤塚屋,牛若商事株式会社
エスフーズ株式会社,兼松株式会社,兼松食品株式会社,株式会社サリックス マーチャンダイズ システムズ,スエヒロ食品株式会社,株式会社タイシンフーズ,大洋物産株式会社,株式会社ナショナルフーズ,ニッシン食販株式会社,ニッポン食品株式会社,株式会社ノムラ,株式会社松屋フーズ,株式会社物語コーポレーション,株式会社焼肉屋さかい,株式会社吉野家ディー・アンド・シー

・・・やっぱり納得いかない。なんで仙台牛タン振興会なのか。つーか,仙台の牛タンって,あれやっぱり輸入牛だったのね。


 個人的には,アメリカでBSEが牛に発生したのは欧州からの持ち込みが原因ではなく,あくまで突然変異により自然発生しただけだと思っているのだが。

 そりゃあれだけの数の牛がいれば突然変異が発生する確率は増えるし,そのうちオーストラリアでも見つかるのではないかと考えています。英国で広まったのも,共食いとか羊食いさせていたのが原因だしね。
 だから,輸入再開でもなんでも問題はないかと。ただし,検査体制は日本の基準にあわせればよろしい。日本向けに専用に基準を厳しくしてもいいじゃないか。その分価格に上乗せされても,日本人が安心感を買えるのだし,コストが合わなければ,経済の原則から,どっちかが折れるだけのこと。ただ,科学的根拠に基づいた最低限の検査と拡散防止対策は,しなくちゃいけないけどね。
 政治に動かされることなく,科学的な理知的態度が・・・日本人ってもっとも苦手とするところだけど,期待したいものです。