結婚式

昨日は、私が面倒見ている部署の中国人の結婚式に招待されたので行ってきました。中国の結婚式は噂には聞いていましたが実際に参加するのは初めてです。
招待状はあらかじめもらっていたものの、特に入口でチェックすることもなく、席が決まっているわけでも無く、直接の知人友人でなくとも家族同伴、恋人同伴でくることもあるようで、準備した宴席が足りなくなればその場で一席足し、来る人も特に着飾っていない普段着で、式の終わりもはっきりしていないので皆適当に帰っていきます。これでは知らない人の宴席にそっともぐりこんで飲み食いして抜けても分からないかもしれません。日本人としては、この適当さ加減は当初は面食らいますが、慣れればこれはこれで心地いいのかもしれません。


結婚式それ自体は、いまどきは西洋風のドレスを着た結婚式が主流だそうで伝統的な結婚様式は減ってきているようです。日本と同じですね。ただ別に信じてもいないキリスト教に一時的に入信して神に誓うということもなさそうですし、本当にエッセンスだけを取り出している辺りは大陸的合理主義というかなんというか。とはいえ新郎父のあいさつとか、花嫁花婿の両親への感謝の言葉とか、そういうところはどこの国も変わりません。

さて、日本のように結婚式と披露宴は分離してはおらず、式を挙げてそのまま宴会に突入するような感じです。宴会料理は結婚式だからと言って特別なものではなく中国で大きなパーティとかすると必ず出てくる定番のメニュー。これはこれでうまいしご馳走だとは思うのですが、忘年会だの会社の打ち上げだので正直だいぶ食いあきてきた感じはあります。

このあたりは上海に近いためか良く供されるいわゆる上海蟹。実際は上海よりももっと内陸の蘇州の方で取れている淡水蟹です。大きさは横10cmぐらい、たしかに美味いとは思いますが単に丸茹でなので解体しながら食べるのが面倒くさい。専用蟹ハサミが欲しいところです。

今回は蛇料理が出ました。つくづく自分は中国に来て食材に全く抵抗が無いことに気づきました。適切に調理されて要するに旨けりゃいいんです。味は・・・骨の多く、ちょっと固めの鳥とも魚ともつかない味で、筋肉質ではあります。特に中国南部では良く食べられる食材のようです。ネギと一緒に炒めているのは、匂いに少しくせがあるからなのかもしれません。

面白かったのは、新郎新婦も普通に客と一緒に宴席に座って飯くっているところですかね。さすがに新郎新婦用に一番前列に特別席は用意してはいましたが、そのテーブルに親が座るというわけでもなく、なんか普通に皆と飯くってます。

本来の披露宴という目的を考えればこれでいいのかもしれませんね。なんとなくダラダラとお開き。自分が小学生のころ参加した、親類の昔ながらの自宅で執り行った結婚式の雰囲気を思い出しました。
末永くお幸せに。