飛べ飛べ兄貴、走れ弟!

 自分のような年代の特撮好きには、石ノ森章太郎原作(原案)ヒーローがすべての原点。どのヒーローも魅力ありすぎる個性的なキャラばかり。
 そしてもちろん石ノ森作品だけでなく、60年代後半から70年代のヒーロー達はどれも、今、大人の目で見直すとグダグダな作品も多いけれど、どれも強烈なキャラが光っている。
 思うに、現代のヒーロー以上に彼らは自分のアイデンティティーに疑問を持ち、苦悩し、正義と悪とは何かを模索していた。でも彼らがすごいところは、ただ一点「他人のために戦う」が決してぶれないところ。だからこそ彼らはヒーローでありつづけるんだろう。今どきのヒーローが「自分のために斗う」なんて言ってるのはホント、情け無い。

 でまあ、そんな70年代特撮の洗礼を受けた世代が第一線で企画、製作するようになると、自分たちが見ていたものにインスパイアされるのは当然だと思うのね。わかりやすいところではブレイドはジャッカーだろうし、響鬼は嵐とかキカイダーだし、Wは(石森作品では無いが)バロム1とかね。もちろん物まねという意味では無いし、悪いわけでも無い。むしろごった煮から全く新しいものが生み出されることを期待している。

 はじめて仮面ライダーフォーゼを見たときから思っていたんだよね、「あ、今度はスカイゼルか。」と。ファイヤーモードで赤くなったり、メテオみて「これ、グランゼル、だよなぁ。」と自分の中では半ば確信していたのですが。ちなみにこんなの。
http://blogs.yahoo.co.jp/pandagaltutu/23909913.html

そうしたらこのニュース。
懐かしの「宇宙鉄人キョーダイン」35年ぶり復活 宇宙ヒーロー最強決定戦だ! ― スポニチ Sponichi Annex 芸能
 えええええ、元ネタと競演させたらあかんでしょうが。・・・いや、実は嫌いじゃないですけどね、このノリ。

 ただまあ、キョーダイン覚えていて好きだったお父さん世代って、かなり需要が少ないんじゃない? 自分は3歳ぐらいから見ていたしょうも無い特撮番組をかなり覚えている方だけど、これをバッチリと見ていた世代がお父さんとなると、5年くらい遅すぎたんじゃないかと。おっさんホイホイ企画としては微妙だなぁ。