7-12、見た気分

特撮ファンの端くれとして、ついにアレを見る機会があった。例の12話。

というかね、昔はダビングにダビングを重ねたビデオがコアなファンの間に出回っていたという話は耳にしたこともあるけれど、あいにくそういうツテは持っていないので見る機会もないだろうなぁ、と思っていたのだけれども、そこは時代がネットというツールをもたらしてくれたため、ちょっと検索したら画質はもちろん悪いけどすぐにひっかかってきたよ、これ。
障壁も低くなったもんだなぁ。

・・・なんだけど、ようやく実際に視聴した感想としては、まあ、表現的にちょっとひっかかる部分はあるけれど、気にしたら気になる、くらいの内容であり、製作された時代を考えると、それほど大したもんではない。
他の話と比べても取り立てて名作でも駄作でもない。これが、「〜西へ」とか「円盤が〜」とかだったらもっと違ったことになっていたのかもしれない。
というわけで、例のテロップ「時代背景を考慮し〜」でも入っていれば欠番解除して復帰させても全く問題はないと思うんだ。欠番にして隠され続ければ続けるほど、有名な作品ではあるけれど、大したシナリオでないだけに余計に見なかった人の妄想が膨らんで、ますます変な方向に行きそう。

だから、ね、著作権だのなんだのいうのも大切だけど、転がっているきったない画質の奴については声を荒げないで、見て見ぬフリでもしておいて欲しいんだ。
他にその作品にアクセスする手段がない現状では著作者に直接的に金銭的な損害を与えるわけではないし、それが欠番になったことが広く知られている現時点では、まっとうに批評・論評できる手段が必要だよ。
その上で、はたして復帰させるだけの価値があるのか、それとも欠番の
ままにしておくか、論議していけばいいんじゃないかな。

どうせ削除してもどこかにアップされるよ。それも、次第に巧妙に隠れていき、いつしかコアマニアしか到達できないようになるんだ。そんなのちっとも健全じゃない。
著作権とか人権団体とか、何のために何の権利を守っているのかを見失わないようにしなくちゃ。